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カジョケジ村のお正月

JVCスーダン現地代表 今井 高樹
2008年1月10日 更新
マンゴーに囲まれたカジョケジ村 マンゴーに囲まれたカジョケジ村

年末年始の休暇を利用して、帰省中の研修生を訪ねてウガンダ国境近くの「カジョケジ村」に行ってきました。このカジョケジ村、ジュバからの直線距離はたった100kmなのに、たどり着くのに丸2日かかります。その理由は、ジュバからの道路の状態が極端に悪くしかも残留地雷の危険があるため通行することができず、いったん隣国のウガンダに出てから再度スーダンに入国してカジョケジに至る大きな迂回ルートを取らなければならないからです。このルートの総距離は350km以上になります。

さて、2日がかりで3台のバスを乗り継ぎ、最後はバイクの後部座席に乗って国境の山越えをしてたどり着いたカジョケジ村は、ゆるやかな丘にマンゴーの林が広がる、想像通りの美しい村でした。村で私を迎えてくれたのはカジョケジ出身の研修生、アルフレッド。長旅のあとの出会いに、なぜかふたりで抱き合って喜んでしまいました。

ソルガムの畑にて(ソルガムは高粱または蜀黍。主食として用いられるほか、酒の原料ともなる穀類。) ソルガムの畑にて(ソルガムは高粱または蜀黍。主食として用いられるほか、酒の原料ともなる穀類。)

アルフレッドの案内で村の中を歩きます。マンゴーやパパイヤ、バナナの木々に囲まれるように土壁、草葺の家々が点在しています。すれ違う村人に、私が「ダパラナ(現地のクク民族の言葉で「こんにちは」)」と挨拶をすると、クク語を使う外国人が珍しいのか、みんな一様に驚き、そして大笑いをしながら挨拶を返してくれます。

 サトウキビ、食うぞー! サトウキビ、食うぞー!

集落の周りには畑が広がっています。主食用のメイズ(白トウモロコシ)、キャッサバ、ソルガムのほか、豆類、落花生、サツマイモ、ナス、サトウキビなど。ジュバ近郊ではこんなに農業が盛んな土地は見たことがありません。歩いて行くとやがて畑が途切れ、一面の草地に出ました。「このあたりは内戦中に大きな戦闘があり、たくさん地雷が埋まっていたんだ」と言うアルフレッドに私が驚いて足元を見つめると、「今は除去されたから大丈夫だよ」

先生(中央)を囲んで。左がアルフレッド先生(中央)を囲んで。左がアルフレッド

村での2日目、アルフレッドが村はずれにある、彼が卒業した高校(シニア・セカンダリースクール)を案内してくれました。「小・中学校は難民キャンプの学校だったけど、2001年に村に戻って、高校はここに通ったんだ。まだ校舎が全部できていなくて、あそこの校舎は自分たちが石を運んで作ったんだよ」と説明するアルフレッドは、久々の母校がとても懐かしそうです。
学校の一角にある教員用住居に、恩師の先生を訪ねました。「アルフレッド、よく来たな。今、ジュバで何をやっているんだ」と尋ねる先生に、アルフレッドがJVCの研修のことを話すと、「そうか、整備士の勉強をしているのか。それはいい!これからは役に立つぞ」と喜んでくれました。
次に先生は私のほうを見て、「ジュバだけではなく、地方にもどんどん整備工場を作って、職業訓練をしてくれないか。カジョケジにも来てくれよ!」と言います。「いや、今はジュバで手一杯だから」と私はかわしながら、「でも、アルフレッドが卒業したら、カジョケジに帰ってきて整備工場を開いてくれますよ」と言うと、「そうか、そうか」とみんなで大笑い。

そして、いよいよ2007年も最後の夜。夜になって道端でダンスが始まりました。太鼓と鐘の音に合わせて、元旦まで夜通し踊り続ける村人たち。どこにそんなパワーが・・・。私もちょっとだけ混ざりましたが、朝までなんてとても無理。12時を過ぎて新年を迎えたところで近くのバーに行ってみると、こちらは酔っ払いの集団多数。みんなで寄ってたかって「なんだ、JVCはカジョケジに自動車整備工場を作りに来たんじゃないのか」とからんできます。こりゃだめだ、と早々に退散して、新年の夜は更けていくのでした。


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