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南アフリカでの活動

2012~2015年度の活動

2018年2月26日 更新
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リンポポ州ベンベ郡マカド地区の9村で以下の活動を行っています。
事業の目標や活動との関係については右の図を参照してください。

(1)在宅介護ボランティアの育成

地域の患者を訪問介護するLMCCのボランティアたち地域の患者を訪問介護するLMCCのボランティアたち

HIVに感染した人は差別などを恐れ、自分が感染していることを誰にも公表できないなかで、精神的に追いつめられると同時に、必要な情報にアクセスすることもできずに症状を悪化させ死にいたる人も多くいます。また南アには交通費・治療代などの問題で病院にアクセスできない人もいます。ARV(エイズ治療薬。ウィルスの増殖を防ぐ薬)の登場でHIV/エイズが死にいたる病気ではなくなりつつある一方で、治療へのアクセスが遅れ、手遅れになってしまうケースや、副作用の強いARVの服薬を途中でやめて亡くなる方も少なくありません。こうした事態を防ぐために、地域のボランティアが村内の家庭を定期的に訪問し、ケア、家族へのサポート、カウンセリング、治療などについて適切なアドバイスの提供を実施していくことが重要となっていいます。

このボランティアは主に地域の母親たちが担っていますが、彼女たちは保健・医療のバックグラウンドをもっていません。JVCでは在宅介護ボランティアに介護や栄養・治療に関するトレーニングなどを実施し、HIV陽性者が地域の中で適切なケアを受けられるよう活動します。

(2)HIV/エイズの影響を受けている子どもたちへの支援

ドロップインセンターに通う子どもたち。放課後は子どもたちの声でにぎやかになる。ドロップインセンターに通う子どもたち。放課後は子どもたちの声でにぎやかになる。

HIV陽性者が増えるなか、親を亡くす、介護を強いられる、自身が母子感染して生まれてくるなどエイズの影響を受けるこどもが増加しています。JVC活動地にも、300人を超えるエイズの影響を受ける子どもがいます。これらの子どものケアは、家庭に世話をする大人がいない場合は、在宅介護ボランティアや、あるいは特別なケアの必要な子どもが毎日通える場である村内のドロップインセンターにいる子どもケアボランティアが担っています。 

JVCでは、子どもが子どもらしい時間を持てるための、そして同じ状況にいる子どもと経験を共有するためのキャンプを開催したり、センターで子どもたちが学校終了時から夕方までの時間を充実して過ごせるよう運営改善の研修を実施したり、本や絵具、遊具を提供します。同時に地域の子どもたちが抱える問題を早期発見したり、問題に対応できるように、子どもケアボランティアを対象にしてカウンセリングや救急法に関する研修、また栄養トレーニングを実施します。

(3)陽性者自身による活動の支援

HIV陽性者自身が病気や治療に関して正しい知識や情報を得ることで、適切なタイミングで病院に行けるようになるなど、自分で自分の健康を守ることができるようになります。そのためにJVCでは、陽性者を対象として、HIVウィルスと体の症状、ARVの副作用など、エイズ治療に関するトレーニングを実施します。また、HIV陽性者が悩みや経験・情報を共有し支えあう仕組みとして自助グループ活動を強化します。

(4)HIV/エイズに対する正しい知識が普及するような予防啓発活動

地域におけるHIV/エイズに対する正しい知識や態度が培われ、コミュニティにHIV陽性者を受け入れる土壌ができることを目指します。JVCは(1)~(3)を通じてHIV/エイズに関する正しい情報や知識を得た在宅介護ボランティアや子どもケアボランティア、HIV陽性者自身を対象に、彼女・彼らから地域住民や若者、あるいは感染の可能性のある人たちにHIV/エイズに関する知識を伝えていけるよう、予防啓発トレーニングを実施します。

(5)家庭菜園の充実

ボランティアたちから地域の患者や子どもたちに野菜を届けたり、活動が広がっていくことを期待して研修を実施します。ボランティアたちから地域の患者や子どもたちに野菜を届けたり、活動が広がっていくことを期待して研修を実施します。

HIV陽性者が健康を維持していくためにバランスのとれた栄養状態を保つことは不可欠です。また、ARVは強い薬であり副作用もあるため、治療を始める前に栄養状態も含めできるだけ体調を整えておく必要がります。しかし、貧困ゆえにじゅうぶんな食料を購入する資金のない人が多く、また、店まで遠いため新鮮な野菜を日々購入できないケースもあります。このようななか服薬をあきらめて命を落とす人も少なくありません。

JVCは他の活動地での経験を活かして、HIV陽性者やその家族、在宅介護/子どもケアボランティアを対象に、菜園づくりおよび栄養に関する研修を実施します。

3年間の振り返りと今後について

約3年間の活動を通じて活動の成果と取り組むべき課題が新たに見えてきました。これまでの活動では、特に、地域でHIV陽性者をケアする在宅介護ボランティアやエイズで親を亡くすなどケアの必要な子どもの通う子どもケアセンター(以下、DIC)のボランティア育成に力を入れ、そのことを通じてHIV陽性者や子どもにケア・サポートを届ける、予防啓発を行う、家庭菜園を実践・広げることを目指してきました。このうち、在宅介護ボランティアについては、JVCの活動開始前から活動実績があるボランティアも多く、ケアの質の改善や日常的な予防啓発活動の実施など目指していた成果と定着が見られています。また、ボランティアや陽性者、その他住民による家庭菜園研修についても、実践が定着し、村の中で他の住民に教えられる村内トレーナーも育成されました。2015年度に行った活動の振り返り(評価)では、これら活動については、今後はJVCから特別なインプットを必要とせず、日常的にモニタリングするなかで必要に応じてアドバイスや情報提供をするにとどめても成果が持続する可能性が高いことが確認されています。

他方、村の母親によるDICの子どもケアボランティアについては、活動開始時点で新しく参加したメンバーも多く、成果が見られるまでに時間がかかりました。最初は子どもたちへの接し方がわからず手探り状態でした。そこで、カウンセリングや問題解決方法、年齢別の子どもたちの対応方法などの研修を実施してきました。その結果、ボランティアたちが努力をして知識を身につけ、子どもに対するケアとセンターの活動の内容を改善させてきました。今では、このことが村の中で認知され、学校の先生やソーシャルワーカー、村人との信頼関係が築かれ、地域の関係者と協力しながら子どもの抱える問題を解決できるようになっています。
大人の変化を受けて、子どもたちも変わってきました。特に10代の子どもたちが、子どもケアボランティアを手伝う、自分たちで勉強グループを作るなど、センターの活動に積極的に参加するようになりました。その一方で、社会状況は厳しいままです。10代の子どもによる犯罪や妊娠も後を絶たず、世代を超えたHIV感染の拡大も懸念されています。これら課題に関するメッセージを大人から子どもに伝えても、なかなか子どもたちの耳に届かないことも課題として明らかとなってきました。

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このような中、DICに通う子どもたちにかぎっては、犯罪や妊娠等の課題が見られなくなってきました。このため、2015年度に行った活動評価では、彼ら・彼女らが地域の若者のロールモデルとなれるよう、特に10代の子どもたちを対象に、地域の課題を考えたり、性教育やHIV/エイズ、予防啓発に関する研修を実施し、若者から若者にメッセージを伝えたり、地域活動に参加する機会を設けて、まずは身近な地域社会を変えていくことの可能性が確認されました。これを受けて、2016年度以降は、DICのある2村での活動に注力していきます。その際には、青少年ら自らが食べ物を得るための菜園づくり研修も行います。

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