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環境保全型農業の普及 活動詳細
2006年8月22日 更新
[現地スタッフ]

南アフリカ事業担当:渡辺直子

活動地の概要

■土壌流出の激しい土地

東ケープ州カラ地区は、旧ホームランド・トランスカイにあたり、アパルトヘイトの負の遺産を負う農村のひとつです。年間降雨量は400〜500ミリと少なく、気温は、夏は35度以上、冬はマイナス10度ほどにもなります。かつては農牧業が盛んな地域でしたが、アパルトヘイト体制を通じて農業が衰退、現在は多くの人が出稼ぎによる送金や政府からの年金に頼っている状態です。また、長い間適切な農牧業が行われなかったため、土壌劣化が深刻です。

活動の経緯

■カラ地区の全望

JVCは、1996年よりUNHCRと協力して実施した全国規模の職業訓練プロジェクトの一部として、NGOスタッフや村人に対する環境保全型農業の研修を行いました。そのときの取り組みが最も積極的であった東ケープ州カラ地区参加者の村々で、1998年より改めて研修およびフォローアップを行い、2000年には同地区で長期的プロジェクトとして立ち上げるための調査を実施、2001年よりプロジェクトを開始しました。

プロジェクトの内容

環境保全型農業ワークショップ(トレーニング)

フォローアップとモニタリング

農民参加のミーティングの実施(経験交流、意思決定)

環境・開発についての提言

環境保全型農業ワークショップ

身近な資源を利用して農業ができるよう研修を行っています。

■自分で作ったため池から水を汲む農民

身近な資源を利用し、環境を保全しながら、多様な作物や果樹を栽培することができるよう、農業の研修を行なっています。ワークショップは、専門家のティム・ウィグリー氏の指導のもと、自然と農業のつながりについて共に考えることから始まり、村人の声や知恵を引き出しながら進められます。
 保水のため草で土を覆うマルチ農法、土壌改善に有効な堆肥作り、雨水を確保するため池や等高線沿いの溝作りなど、低コストで環境にやさしい農法を、実践しながらじっくり習得していきます。

フォローアップとモニタリング

研修後の実践を確かなものにしていきます。

■農民も参加してモニタリングをする。

JVCスタッフ、専門家らが常時研修を受けた村人たちの農園を見てまわり、フォローアップを行います。また、JVC、専門家、農民らが参加して行なう四半期ごとの農園モニタリングでは、農民が自分たちの実践状況を確認するだけでなく、村人たちを刺激し、励ます役割も果たしています。
 モニタリングで高得点をあげた農民を表彰するようにしています。このことは、農民たちの励みとなり、自分の実践に対する自信と誇りにつながっています。

農民参加のミーティングの実施 

経験交流、意思決定を行います。

■フィールドワークで他の農民の畑を見学する。

JVC、現地NGO、専門家、実践を深める農民(篤農家)ら約40名からなるメンバーが2ヶ月に1度ミーティングを行い、これまで研修を受けた内容の確認、その後の実践状況や課題などについて話し合います。また、フィールドワークを行い、他の農民の畑を見たり、一緒にトレーニングを受けながら、村を越えた経験交流を行います。このミーティングは篤農家を対象としていますが、関心のある人なら誰でも参加できるオープンなものとなっています。
 また、JVC、現地NGO、専門家、各村の代表計16名からなるワーキンググループが月に1度ミーティングを行います。各村での活動状況の報告や今後の活動についての意思決定の場となっています。

開発・環境についての提言

現場から見た弊害を広く伝えていきます。

ODAによる農薬や化学肥料の援助について、ネットワークを使って調査・提言活動を行なっています

 
 


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