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2014年1月17日

世界エイズデー

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2014年1月17日 更新
モトランテ副大統領のスピーチモトランテ副大統領のスピーチ

12月1日は世界エイズデーです。UNAIDS(国連エイズ合同計画)の最新のデータでは、現在南アフリカには610万人の陽性者がいるとされ、この数は一カ国の陽性者数としては世界最多です。15~49歳の年齢層においては感染率18%で、大人の5人に一人が感染しています。また若い層が感染するため親をなくす子どもが増え続けていて、JVCが活動を始めた2005年当初は110万人や130万人という数字が出されていましたが、現在は250万人にのぼるという統計が出ています。

こうした状況を受けて、南アフリカでは毎年12月1日には大統領や保健大臣らから同国のスピーチが行われ、ここで全国的なキャンペーンや対策など翌年のエイズ政策について語られます。

今年もちょうど当日週末で宿にいたこともあり、TVをつけてスピーチを聴きました。今年はモトランテ副大統領とモツァレディ保健大臣によるものでした。その内容を以下、少しだけ抜粋します。

「(前略)南アフリカでは2009年からエイズ対策に力を入れてきた結果、ARVのロールアウト(支給)をしている人の数のほうが一年の新規感染者数をうわまわるという状況に変わってきました(補足:このことはHIVに感染しても生きられる人の数が多くなり、同国では「人が亡くなる一方で新規感染者が増え続けているためにHIV陽性者数が増えている」のではなく、「生きられるHIV陽性者数が増えている」という状況に変わりつつあることを意味しています)。

しかし他国と比べてもまだまだ新規感染者数が多いのも事実であり、これをなくさないかぎりは南アフリカはAIDS freeな(=エイズのない)国になりません。このためになんと言っても予防!予防!予防が大切なのです!予防はまず自分のステイタスを知ることから始まります。このため南アフリカとしては今後国民全員が毎年テストを受けることを目指していきます。そこで2014年は新たにHCT(HIV Counseilng and Test)キャンペーンを始めることにしました。このキャンペーンは2010年から行い、2010~2011年に多くの人が検査をしましたが、今回はそうした人たちも再度検査をするように受けるように力を入れていきます。結核やその他のCommunicable disease(感染症)についても同様にキャンペーンを行っていきたいと考えています。

また男性を対象にMMC(Medical Men Circumcision/男性を対象とした医療機関での包皮切開)も促進していきます。研究ではこれで60%の感染が防げると報告されています。

エイズの問題は、南アの問題だけではなく世界中、特にアフリカのなかの課題でもあり、女性と子どもの問題、暴力、性暴力の問題とも関連しています。ここにも力を入れていきたいと考えています(後略)」

南アフリカでは2009年に政権が変わってから、同年のエイズデーで政府が同国の過去のエイズ対策が誤りだったことを認め、2010年からHCTキャンペーンを開始、検査実施機関を大幅に増やしました。またARVの支給率も上昇させ、母子感染予防を徹底した結果、母子感染率がそれまでの10%から2011年度には3.5%に下がるなど効果をあげてきました。一方で、以前この記事に書きましたとおり、南アフリカのエイズの問題は社会問題と密接に結びついています。また、医療機関に薬が足りず、服薬に失敗する人も、特に農村部ではまだまだいるのが現実です。このようなキャンペーンを2014年度からも行うとのことで、その効果が大いに期待されるところですが、あわせてHIV陽性者をとりまく環境を医療的な側面だけではなく、生活、社会的な側面からも捉えて支援していくことが求められています。

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