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2013年12月10日

追悼につつまれる、南アフリカ

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2013年12月10日 更新

南アフリカ全体が、追悼の悲しみと、今日という日を自由に生きることができる感謝に包まれています。

ネルソン・マンデラ氏が亡くなってから数日が過ぎました。

マンデラ氏ゆかりの場所、ソウェトの家、ジョバーグの自宅、故郷のクヌなどには、白人、黒人問わず多くの人びとが訪れています。ひっそりと献花 を・・なんてことはなく、歌い、踊り、目は悲しげなものの声をあげ、マンデラ氏の人生を祝っています。

街角にはANC(政権与党)のロゴの入った追悼Tシャツを売る人。テレビでは、マンデラ氏追悼のチャンネル「Madiba(マディバ)」が現れ、 終日彼の功績を称える番組が放映され、ラジオから流れる追悼のための特別国会では、各政党が、マンデラ氏の意思を継いでと、彼が残した言葉を繰り 返し叫んでいます。今日のメモリアル・サービスに向けて各国から多くの要人が到着し、ジョバーグ内はどこも渋滞。いつもならイライラするところ、その理由がわかっているのか静かに車の中で待つ人の姿が。クリスマスを目前として予定されていたさまざまなイベントはキャンセルになり、国全体にいつもと違う空気の流れています。

報道でインタビューに答える人、話しを聞く人が口を揃えて、「父を亡くした」コメントしています。マンデラさんは南アフリカの「民主化の父」と言われますが、彼らが口にする「父」とは、それよりももっと近い存在として、ほんとうのお父さんを亡くしたときのような気持ちが込められているよう に感じます。人びとに愛され、それぞれの心に入り込むことができた、そんな人柄がその存在をテレビの中でしか知らなかった私にも、ひしひしと伝 わってきます。

今日は、メモリアル・サービスが行われる予定。ワールドカップのメイン会場だったFNBスタジアムが多くの人で埋め尽くされ、全国でパブリック ビューイングが行われる予定です。

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