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2013年11月27日 【 ARV(エイズ治療薬)

エイズ治療に関する研修(フォローアップ)その1
~地域のHIV陽性者を支えていくために~

南アフリカ事業担当 渡辺 直子
2013年12月 3日 更新
緊張をほぐすためにまずは外で体操してから研修を始めましょ~。緊張をほぐすためにまずは外で体操してから研修を始めましょ~。

去る9月9~20日、現地パートナー団体・LMCCのスタッフ、在宅介護ボランティア、子どものケアをするドロップ・イン・センターのボランティアに加えて、今回は初めて地域住民の方にも声をかけ、総勢60名を対象に、エイズ治療に関する研修を実施しました。

今回カバーされたトピックは、大人/子どものARV(エイズ治療薬)の服薬方法、母子感染予防、ARVの副作用や新しい薬の種類、HIV/エイズのステージ(症状によって4段階にわけられます)、体の構造と免疫機能など医学的な内容のほかに、栄養とHIV/エイズなど生活に関するトピック、ポジティブ・リビング(HIV感染と前向きな生き方・・といったところでしょうか)、ドラッグとHIV/エイズ、レイプとPEP(Post Exposure Prophylaxis:レイプをされた人の予防方法)など社会的な内容も含まれていました。

ボランティアたちにとっては昨年9月に続いて二度目の「フォローアップ研修」にあたります。このため研修内では、この一年間を通じて疑問に思ったことや困っていることが共有されました。

例えば、
「HIV感染した人とセックスした翌日にHIV検査を受けたら感染しているかどうかわかるのだったっけ?」
⇒No。一日では感染はわからず、あなたがすでに感染していないかぎりは「陽性反応」は出ません。
「初めて受けた検査でHIV/エイズのステージってわかるものなの?」
⇒Yes。症状や免疫力を表すCD4カウントの数値などの情報でわかります。
などなど様々な質問が出されました。

栄養とエイズについてのワークショップ。ARVの服薬には食事が欠かせませんし、健康管理にも食べることは必要です。栄養とエイズについてのワークショップ。ARVの服薬には食事が欠かせませんし、健康管理にも食べることは必要です。

中には
「ARVを飲むと男性の胸が女性みたいに大きくなるってほんと?」
などという質問もありました。これは「Yes」で、南アフリカのHIV陽性者が現在服薬するARVの中にD4Tという薬が含まれますが、この薬の副作用として男性の胸が大きくなると報告されています。このため、現在TAC(Treatment Action Campaign)というHIV/エイズに関する課題に取り組む南ア最大のNGOが南アにおけるこの薬の使用を廃止していくよう政府に要求していますが、一方で、すでにD4Tを服薬して治療がうまくいっている陽性者も多くいるため、政府としてはすぐに廃止するのは難しいとしいています。実際、私たちが活動している村でもこの薬を飲んでいる陽性者の方がたがいらっしゃいます。

真剣そのもの!真剣そのもの!

他にも、子どもケアボランティアから子どもたちの状況について相談がありました。
「今年始めた家庭訪問を通じた子どもの調査で、村の中に(親は亡くなって)子どもだけで暮している家の一番下の子が感染していて、服薬していないことがわかった。彼らの"子どもの年金(0~18歳まで世帯の収入が一定限度を下回ると月に3,000円/人"の受給者である祖母が一緒に暮らしておらず、家には食べものがない。家庭訪問をしても私たちが行くとどこかに逃げてしまって話せない。どうしたらいい?」

これに対しては同じ村の在宅介護ボランティアたちが後日一緒に家庭訪問をして、地域のソーシャルワーカーに子ども年金のことを相談することが話し合われました。後日そのとおりフォローアップされたということです。

このように二度目のトレーニングになると、一度目の研修で得た情報や知識をもとに、日常の活動、生活の中でさらなる疑問などが出てきて、その経験をみんなで共有しながら学び合うことができ、その分内容の深いものとなります。このため研修後には「やはり二度目の研修があったことで学んでいることの理解度が全然違った」という声が多く聞かれました。

こうして学んだことはこれからまた日々の活動に活かされていくのですが、今後彼らの活動がどんな風に深化していくのか楽しみです。JVCとしても、研修で得た知識が定着して活動に反映されていくように、日々パートナー団体と話し合いながら、ともに活動を作っていきたいと思います。

エイズ治療研修(フォローアップ)その2
~歌って覚えるエイズの症状 予防啓発活動のために~

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