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2012年8月23日

いくつになっても、テストは苦手!?

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2012年9月11日 更新

活動準備が、8月下旬にさしかかり、すこしずつ本格化してきました。9月に実施予定のHIV/エイズ治療法に関する研修を前に、参加予定者全員を対象に、事前説明会とテストを実施しました。

この研修は、英語でTretment Literacy Trainingと呼ばれ、直訳すると「治療法能力研修」を意味します。ただし、リテラシーという言葉が使われているように、ただ、どのような治療をすればいいのかということを学ぶだけではなく、人体の仕組みを理解し、HIVウィルスがどのように体内に侵入し、感染するのか。また、治療薬がHIVの感染プロセスをどのように食い止め、どのような働きをするのか。その仕組みをきちんと学びます。そうすることで、JVCが支援している訪問介護のボランティアたちが、知識を患者のケアに応用し、HIV/エイズ予防や治療に役立ててもらうことを目的としています。

いくつかの団体が、この研修を実施する中、今回JVCは、コミュニティ・メディア・トラスト(CMT)という団体を研修提供者に選択しました。CMTは、南アフリカのNHK、SABC放送局で週に一度放映している、HIV/エイズのテーマを取り扱った番組を製作している団体でもあります。メディアを活用した啓発活動が得意なことから、研修に使用するガイドなどもとても分かりやすく、映像も取り入れています。一度、ジョハネスバーグ近郊で実施された研修に参加させてもらい、研修者の質もとてもよかったことから、協力を依頼しました。

村の小さな教会を借りて、説明会を実施しました 村の小さな教会を借りて、説明会を実施しました

そして、8月23日に、研修の事前説明会を、事業地で実施。当日は、研修対象者となる、訪問介護ボランティア、ドロップ・イン・センターのボランティアなど総勢、約65名が集まりました。本番は、5日間の研修。その間に、何を学ぶのか、研修者からていねいに説明を受けました。中でも、女性が多いせいか、母子感染に関するトピックに多くの関心が集まっていました。

説明会の後は、お待ちかねのテスト。人数が多いため、クラス分けを行う目的で実施したのですが、十年以上ぶりにテストを配られ、一時みんなの顔が硬直。「分からなかったら正直に、I don't know と書いてね」というものの、みんな必死でペンを握り、たまに隣りのひとのテストをチラ見して、5問のテストにじっくりと時間をかけていました。

テスト中。みんな真剣そのものテスト中。みんな真剣そのもの

訪問介護のボランティアを、数年以上続けている人の中にも、HIVとエイズの違いを適切に説明できていない人が数名。多くの訪問介護ボランティアが、HIV陽性者を患者として抱え、治療薬の服用のサポートを行っていますが、ARV(抗レトロウィルス薬)に関する質問に応えられたのは、数名に留まりました。どんどん新しい薬が開発され、服用のガイドラインも変わる中、日々、エイズと闘っているボランティアたちが正しい知識を身につけることに重要性を改めて実感しました。

参考: HIV/エイズ治療法研修提供団体。コミュニティ・メディア・トラスト

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