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2012年5月10日

だれのための知識なの?

南アフリカHIV/エイズプロジェクトマネージャー 冨田 沓子
2012年5月29日 更新

JVC南アフリカの事業は、HIV/エイズと闘う人びと、そしてその人びを支えるコミュニティを支援し、HIV/エイズの拡大を防ぐと同時に、HIVの影響を受ける人びとが自らの手で生き抜くことのできる地域つくりを目指しています。

訪問介護にむかうボランティアたち訪問介護にむかうボランティアたち

この事業のパートナーとなるのが、LMCC(ライト・オブ・マーシー コミュニティ・ケア)というリンポポ州ベンベ郡で活動するNGO。80名以上のボランティアを抱え、HIV陽性者の訪問介護などをおこなっています。今年の後半から、LMCCのボランティアを対象に、彼らがより質の高いケアを提供できるよう、研修を実施していく予定です。

研修といっても、中身はさまざま。その種類ごとに専門としている団体を探さなければいけません。今日は、そのうちの一つ、「社会心理」の研修を実施している団体を、LMCCのメンバーと一緒に訪ねて、研修の内容を聞き取りしてきました。

社会心理と聞くと難しそうに聞こえますが、内容は人との関係のつくり方、とくに子どもの精神状態を理解し、うまくコミュニケーションはかるスキルを身につける研修だということ。ボランティアの人たちは、親を亡くしたり、性的暴行の被害にあった経験のある子どもなどと接することもあるので、こういった研修はとても重要です。

研修について話しをいろいろ聞き、研修マニュアルを見せてもらい、「内容をもう少し理解したいから、目次のコピーをもらえない?」と聞くと、説明をしていた担当の人がとても難しそうな表情。「わたしのボスと、プロジェクトの責任者と、それから社会開発省の許可を得ないといけないから・・」と。

このマニュアルは、もともと南ア政府が米国政府や国際NGOとの支援を受けてつくられたもの。本来なら、コミュニティ内で保健にたずさわるボランティアのために存在するもので、出典さえ明確にすれば、できる限り広めてしかるべきものなのに・・・!話を聞くと、訪ねた団体は研修を請け負っているだけで、資料などを自由に使う権利はないんだそうです。これ以上困らせるわけにはいかず、もう一度説明してもらって、内容を細かくメモにとりました。

とてもよくできている研修内容だったからこそ、もっとたくさんの人に使えるようにして欲しいもの。とくに公的機関のものであれば、なおさらのこと。誰のための知識なのか、パッケージをした人たちが、中にある「知」を所有する権利はないはずなのに。

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