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パレスチナでの活動

今回の緊急支援について、支援開始の経緯と中間報告

現地代表 金子 由佳
2013年2月13日 更新

支援開始の経緯

2012年11月、ガザ地区へのイスラエル空軍からの攻撃が激化し、15日頃からイスラエル軍の地上侵攻も懸念されていたなか、JVCはガザでの緊急支援募金の呼びかけを開始しました。早い段階からエジプト政府による停戦合意のための仲介の動きなどがあり、危機が長引く可能性は低いとみられましたが、地上侵攻の危機を目前として、「もし地上侵攻が開始されれば負傷者が急増し、支援物資も搬入できなくなるのではないか?」というような、2008年末から始まったガザへの地上侵攻で甚大な被害がもたらされた時に似た危機感を持ち、少しでも多くの人を助けたいという一心から、状況が悪化する前に支援を行いたいと考えた結果の判断でした。

救急バックを手にするガザ市の漁師さん救急バックを手にするガザ市の漁師さん

支援は、普段ガザ内で共働するパートナーNGO、AEI(Ard El Insan:人間の大地)スタッフが攻撃によって身動きが取れなかったため、東エルサレム事業のパートナーNGOで、緊急支援にも経験が多く、またガザ内部にも職員を持つ、PMRS(パレスチナ医療救援協会)を通じて救急バック100個の配布と、それを届けるスタッフのための安全ベスト100枚の購入になりました。紛争中は怪我人が多く救急車の稼働や病院が飽和状態のため、救急処置を受けられずに命を落とす人もいます。

救急バックを手にするハンユニスの先生たち救急バックを手にするハンユニスの先生たち

JVC とPMRSは、バックの配布を通じて、人々が救急車を待つ間、或いは病院での治療を待つ間、個々人レベルで応急処置を可能にし、少しでも命の危機から人々を救いたいと考えました。そしてこれを受け、11月17日以降、現地での救急バックの配布準備が急速にすすめられました。ガザで物品を購入することが難しいことから、物品手配はヨルダン川西岸地区にて行い、ガザに搬入する必要がありました。

しかし肝心の運搬の段階になり、イスラエル当局の管理下にあるガザへの物品運搬のための検問所、ケレム・シャロームが緊急物資の運搬を厳しく制限しており、物資が検問所で止められて現地に届かないという不測の事態になりました。2日、3日とあっという間に時間が過ぎ、結局、緊急支援物資は21日の停戦合意後までに現地に届きませんでした。JVCスタッフはこのような不当な状況に憤りを覚えましたが、どうすることもできませんでした。

停戦後すぐにガザ入りしたJVC現地事務所スタッフは、PMRSガザ事務所の緊急支援担当者バッサム医師とこの問題を踏まえて配布方法について相談しました。バックを必要としている人と配るべき場所、その優先順位が紛争中とは異なるものになり、バックを有効的に使うために配布先を見極める必要がありました。そして話し合いの結果、より多くの人がこの救急バックを役立てられるように、各個人への配布から、小・中・高等学校の先生へと、また、紛争に関係なく日常的にイスラエル軍から攻撃を受ける人々へと、配布先が変更になりました。これを受け、2013年1月末現在までに、ガザ地区中部ハンユニスの小・中学校21校と、海域制限を理由にイスラエル軍から頻繁に攻撃を受けているガザ市の漁師たち25人にこれらバックが配布されました。

JVC現地事務所スタッフは、これら救急バックを受け取った人々が、バックを正しく、迅速に、効率的に利用できるよう、PMRS医師らとともに、応急処置法の講習の実施を行いながら、現在もバックの配布を続けています。

2012年11月21日の停戦合意以降、40人のガザに住むパレスチナ人がイスラエル軍に撃たれて怪我をしています。また、3名が命を落としました。そして、先の紛争で、イスラエル空軍が落としていったミサイル1300発の内3割が不発弾と言われ、間違ってそれに触った子どもたちがその後も怪我をし、命を落としています。これらから、ガザへの集中攻撃が終了しても、ガザの人々が安全に安心して暮らせる社会が完全に実現したわけでは無いことがわかります。

JVC現地事務所スタッフは、パレスチナのパートナーNGOと相談しながら、皆様から頂いたご寄附を一番必要としている人に届けられるように、人道危機を回避するための活動を続けてまいります。皆様のご支援に深く御礼申し上げます。また引き続きご支援の程よろしくお願いいたします。

【緊急支援中間会計報告 (単位:円)】
救急箱×100セット321,800
スタッフ用安全ベスト×100枚112,750
ガザへの救急箱等運搬費42,600
その他PMRSへの寄付22,850
合計500,000

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