2017年11月の記事一覧
「パレスチナの男性は基本的に日本人でいうと中2くらいの感覚だよ!」
こういったことを現地にいる日本人女性の間で話すことがあります。その理由はと言うと、20代半ば頃になってもとにかくエネルギッシュでやんちゃな印象があるからです。例えば、パレスチナでは車に若者たちが何人も乗って騒ぎ、外国人である私たちに「ニーハーオ!」(中国人だと思い込んでいる)などとヤジをとばしてくる光景をしばしば見ます。また、JVCの旧事務所の裏は広い駐車場でしたが、毎晩若者たちがドリフトをしに来ており、大音量で車のブレーキの音が鳴り響き渡っていました。20時頃になると「あー今日も始まったよ」といった感じでした。来てばかりの頃は、道を歩いていると都度大声で話しかけてくる彼らのエネルギーにたまりかね、「もう、うるさい!!」と言ってしまうこともありました。コミュニケーションの垣根の低い中東文化もあるとは思いますが、それにしても一体どうしてパレスチナ人たちは何歳になっても少年ぽさが消えないのだろう、と日頃からとても疑問に思っていました。それはパレスチナ人の男性の友達ができても変わりませんでした。日々考えているうちに、そのヒントは彼らの子ども時代にあることに気づきました。
- このブログを書いている人のプロフィール
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山村 順子
パレスチナ現地代表大学時代は南アフリカの構造的暴力をHIV/AIDSを通して研究。課外では日本とコリアの平和構築活動に携わる。2009年に開発と紛争・ガバナンス専攻で修士号取得。3年余り電機メーカー勤務を経て、2012年にパレスチナの分離壁のある村に滞在し、静かにパレスチナ人を蝕む「理不尽が当たり前」の現実に憤ると同時に彼らの人としての強さに魅了される。帰国後にJVCでボランティアをしながら、女性と子供支援に特化したNGOでインターンを経験。2013年から産油国への協力事業(教育・投資促進)に数年携わった後、当団体勤務。主観や偏見をできるだけ取り除き、問題の本質を常に考えることと、多様な価値観を武器とし、皆で知恵を出し合い事業を運営するのが目標。2016年からJVCに参加。
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