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2014年3月11日 【 ガザ・栄養改善支援

2013年度ガザ事業年度末のご報告

~2014年度も継続して頑張ります~
現地代表 金子 由佳
2014年3月14日 更新

早いもので、2013年度のガザ栄養失調予防事業も最終月を迎えています。

2012年度の事業地であるガザ市3地区からジャバリヤ市のビルナージャに事業地を移動し、同形態の事業とはいえ、この間新しい支援対象者と対面し、「どうしたらもっと栄養や子どもの健康について地域の人々の意識が高まるのだろうと?」と、パートナーNGO、Ard El Insanのスタッフと試行錯誤の日々でした。また2013年度中旬頃には一部地域では理解を得られず嫌がらせを受けることもありましたが、今ではJVCやパートナーNGOのArd El Insan(AEI)の名前も地域に浸透し、人々からは「次はいつ来るの!?」と期待交じりの声掛けをされるようになりました。

今年度、活動を通じて、合計1,112人の5歳以下の子どもの健康診断を行い、重度の栄養失調と認められた74人の子どもたちがAEIのクリニックに紹介されて治療を受けました。また、そのうち軽度の栄養失調であった936人の子どもがボランティアさんによる家庭訪問を通じたカウンセリングや母親への栄養指導を介して、少しずつですが栄養状態を改善しています。

そして、のべ6,600人の女性たち(特に5歳以下の子どもの母親や、妊娠期にある女性)が、同家庭訪問を通じた栄養・育児カウンセリングや、ボランティアさんが地域で行った意識向上講習会や調理実習に参加し、6割以上の参加者たちが、正しい授乳方法、子どもの成長、効率的な栄養摂取方法について知識を向上させています。

3月2日に地域開発、保健衛生等の専門家4人がガザの事業地にやってきました。3月2日に地域開発、保健衛生等の専門家4人がガザの事業地にやってきました。

この事業が目指すのは、「地域社会が子どもたちの健康を守ることができるようになること」です。ボランティアさんを中心に更に子どもの栄養失調に関する知識を人々に広めながら、地域での子どもの栄養失調予防に向けた相互扶助のネットワークも確立していきたいと考えています。

一方、2013年6月以降は、エジプトでの政変を受けて、ガザ内部の生活は更に厳しい状況に追い込まれています。ガソリンやその他物価の高騰は勿論、8時間おきの停電は続いており、様々な面で悪影響が出続けています。例えば電気がないため子どもたちは夜に勉強をできませんし、燃料不足で汚水処理場も稼働できず、水の汚染が急速に進み、家庭用水もポンプを稼働できず断水も後を絶ちません。また、イスラエルによる軍事封鎖が続き、例えば3海里に留まる海域制限により、漁業は著しく低迷し、同じく域外への輸出が一切できない農家の人たちの生活も困窮しています(ガザ全域で5割近くの人々が無職に追い込まれています)。更には、繰り返されるイスラエル軍からの攻撃により、2013年度だけで、最低26名の方が、空爆あるいは境界線に近付いたと言う理由に基づく威嚇射撃等で殺され、100名以上の方が怪我をしています。

自由に域外へ移動する権利も、将来への夢や希望を持つ権利でさえもガザの人々は奪われています。このような圧倒的な不条理、不正義を認めない姿勢が、国際社会の市民一人一人に問われています。JVCは2014年度も引き続きパレスチナの人を応援します。みなさまも引き続きご支援をよろしくお願いいたします。

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