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救急法講習:アイザリヤ

2008年8月21日 更新

医療救援協会(MRS)は、学校や幼稚園が夏休みの期間中は、主に学校やコミュニティーセンターで行われるサマー・キャンプ、コミュニティーセンターでの保健教育、応急処置講習を行います。今日は、救急法の講習でアイザリヤのコミュニティーセンターを訪れました。

保健指導員(右)による講習を受ける女性たち保健指導員(右)による講習を受ける女性たち

このセンターは、ある地元のジャーナリストの寄付によって、2007年に設立されたばかりです。現在は女性たちが集まって、MRSによる健康に関する講習や、コンピューターのコースを行っていますが、何しろまだ始まったばかり。「地域の女性たちに声をかけて、もっと多くの女性が集まってくるようにしたい」と言います。今後は女性たちの読み書きのコースや、収入を得られるような活動をしたいそうです。また、この9月からは保育施設も開始します。貧困家庭の子どもたちが通えるよう、学費はできるだけおさえて年間400シェケル(約12,000円)にしたいとのこと。この周辺の通常の保育施設だと1,000シェケル(約30,000円)前後、高いところだと2,000シェケルといいます。教室にはまだ、子ども用の小さな椅子が並べられただけでしたが、教室もお手洗いも、とても清潔にしてありました。「子どもたちの面倒をみる先生だけではなく、このセンターに来る人全てが健康や衛生に対する意識を持つことが大切でしょ。普段の生活でも、子どもたちに何が起きるかわからないもの」と、センター長のアシスタントの女性は言いました。女性たちも、センターでの今後の活動をとても楽しみにしているようでした。

エルサレムとは壁をはさんですぐ東側に位置するアイザリヤは、人口が2万3千人と大きな町です。そのうち、エルサレムの居住権を持っているのは約7千人といわれています。2003年に始まった壁の建設により、エルサレムからは分離されてしまいました。壁の建設によって、以前はすぐ近くにあった病院にも行けなくなってしまったのです。マアレ・アドミムという巨大な入植地の建設によって町の土地がイスラエルによって没収され、また近年は“E1計画”といわれる入植地の拡大計画により、新たな土地の没収も計画されています。

出典:United Nations OCHAoPt URL:http://www.ochaopt.org/documents/E1_Jerusalem_Graphic_Barrier_August05.pdf出典:United Nations OCHAoPt URL:http://www.ochaopt.org/documents/E1_Jerusalem_Graphic_Barrier_August05.pdf

アイザリヤのメーンストリートの両側には、家具や建設材料などの店を中心に様々なお店が立ち並びます。その道を通りながら、「どの店も以前はもっと繁盛していた。エルサレムの人たちも皆、ここまで買い物に来ていたからね。では今は営業するのも大変な店ばかり」とMRSのラムジー先生は言いました。センターで話した女性も、「壁ができるまでは、夫は東エルサレムで仕事をしていたの。でも今はいけなくなってしまった。壁ができてからはどちら側からも人の移動が難しくなってしまったから、アイザリヤ側の商業はもちろん大打撃を受けているし、多くの労働者が仕事を失ったわ。生活は厳しくなるばかりよ」と言います。

エルサレムへ帰る時、主に入植者が通る道路を通りました。その道の片側には壁が立っているのですが、壁の内側では有刺鉄線のフェンスを組み立てられていました。「ラマダン(断食月)が始まるからね。(エルサレム市旧市街の)アル・アクサ・モスクにお祈りに来るために、壁を乗り越えてくるパレスチナ人もいるから、イスラエルが封鎖をさらに厳重にしたんだよ」とラムジー先生は言いました。ラマダン中には、西岸のIDの人にもエルサレムにお祈りに来るための一時的な許可証が下りますがそれはごく一部の人たちで、お祈りに来たくても来られない人々がほとんどなのです。エルサレムから分離壁によって切り離されることによって生じるのは、経済の打撃、医療や教育などへのアクセスの困難だけではないのです。今日訪れたセンターの女性たちのように, 様々な困難を抱えながらも前向きに頑張っている人々の力に、少しでもなれたらと思います。

壁に加えて有刺鉄線フェンスも建てられた。壁の向こうは西岸側壁に加えて有刺鉄線フェンスも建てられた。壁の向こうは西岸側

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