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ハンダラサマーキャンプ2007 その3

2007年8月 4日 更新
朝は掃除から始まる朝は掃除から始まる

 サマーキャンプ最終日は、家族を招いてのイベントが行われます。朝から皆で大掃除。大きい子も小さい子も総動員で、ゴミ袋を持ってキャンプサイト中のゴミ拾いをしました。その後、みんなでイベントの行われるステージの前に椅子を並べて、家族用席を設置します。音響や照明のチェックは、ボランティアのお兄さんたちの仕事です。そして、入り口からステージまでの道案内も兼ねた、飾りつけを行います。

風に吹かれて揺れるたくさんの絵の中には、JVCへのメッセージもありました。

 午後7時になって、ベイト・ジブリン難民キャンプからのバスが次々と到着しました。子どもたちの家族がやってきたのです。やってきたお母さんに駆け寄って抱きつく子。おばあちゃんの手を引いてゆっくりと誘導する子。10日間の間、子どもたちは例えばプールなど外出の時はその後いったん午後に家に帰り、夜にまたキャンプに戻ってきていたので、家族と全く会っていなかったわけではありません。それでもお父さんお母さんたちは、子どもたちが元気にしている様子を見て、とても嬉しそうです。

イベントの始まる前、ハンダラ文化センターの執行委員をしているお父さんたちと話をしました。ラマッラーの郵便局で働くカマルさんは、給与が1年半以上もほとんど出ておらず、先月やっと満額の一か月分の給料が出たとのことです。職場までの交通費すら出なかったので、「これで職場へいける」と喜んでいました。彼の子どもも3人の男の子がサマーキャンプに参加しています。「自分にとってもそうだし、自分の子どもたちにとっても、将来に対する不安がないとは言えない。でも、こうやって子どもたちが楽しそうにしているのを見るだけで、希望をもらっている気がする」と言いました。彼の奥さんは、女性グループの中心メンバーです。経済状況が苦しい中、家計を支えてきたのは彼女の頑張りでした。サマーキャンプ中は、毎日なんと150人分の昼食を調理しました。その彼女も、3人の男の子たちのお姉さんたちを連れて参加です。

家族に披露する作品の仕上げ家族に披露する作品の仕上げ

子どもの晴れの舞台を見に集まった家族たち子どもの晴れの舞台を見に集まった家族たち

集まった家族は総勢300人から400人にもなりました。席の一角には、キャンプサイトを提供してくれたYMCAのリハビリセンターから、車椅子で生活をしている方々も招待されました。あたりが暗くなり始めて、いよいよイベントが始まりました。小さい子どもたちは歌い、少し大きな子たちは踊り、男の子たちは組み体操を披露しました。また、男の子の独唱やスピーチ、ミニシアターもありました。毎日の練習の成果あって、皆大成功です。ちょっとしたミスも、パフォーマンスの一部。そのたびに、大きな拍手とともに歓声が上がります。最後を締めるのはボランティアたちによる、パレスチナの伝統ダンス・デプカの男性だけで踊るバージョンです。そして最後の挨拶が終わると、拍手はいつまでも鳴り止みませんでした。イベントが終わった後、子どもたちはそれぞれの家族に駆け寄っていきました。家族は子どもたちを抱きしめ、10日間のサマーキャンプを無事に楽しく乗り切ったことをともに喜びました。

サマーキャンプでは、ハンダラ文化センターの「おじさんボランティア」たちも活躍しました。その一人、アーエフさんは、サマーキャンプには保護者ボランティアとして参加しました。具合の悪くなってしまった子を病院に連れて行ったり、食事の準備をしたり、夜の見回りをしたりと、毎日大活躍でした。数年前に経済状況の悪化により仕事を失って以来、日雇いの畑仕事をしていますが、サマーキャンプ中は一日も仕事がなかったとのこと。「仕事が見つからないのはもちろん悲しいけれど、だからといって家にいても仕方がない。僕の息子のステージでのスピーチを聞いたかい?あんなに立派にしゃべれるなんて思わなかったよ!」と、とても誇らしげでした。「将来医者になりたいって言っているんだ。今までは、まだまだ小さな子どもだと思っていたけれど、あの様子ならばきっと頑張ってくれるさ」と、彼も子どもたちの様子に希望をもらった一人のようです。

10日間を通して、子どもたちはますます、家族の、そしてコミュニティーの絆を強くしたようです。皆が1つの大きな家族のように――この先もずっと、お互いを助け合い、夢を育てて、共に成長していけるでしょう。私も、彼らに学びながら、彼らの成長を見守っていければと思います。
(おわり)


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