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ガザの赤ちゃんSOS

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2007年6月29日 更新

ガザには、母乳を飲めない病気の赤ちゃんが、把握しているだけで3人います。この子たちはメタボリック・ミルクという特殊なベビーミルクを必要としています。このミルクからしか、彼らが必要な栄養素を吸収することが出来ないのです。

ガザでJVCも支援している栄養改善プロジェクトの責任者のモナは、この子どもたちにベビーミルクを提供しています。ハマスがガザを制圧し、ガザとの境界にある検問所は閉鎖されたとき、ガザではこのベビーミルクが底をつき、エルサレムに新しいミルクが届くところでした。ミルクがエルサレムに届いた日、国連人道支援室にも頼んで、ベビーミルクを運んでくれる人を探したのですが、人道支援物資の持ち込みもままならない状態でした。ガザの中は、落ち着いているという情報はあるのですが、ガザのエレツ検問所を誰がいつ通過できるのかの情報が混乱していました。しかし、エレツ検問所が報道人に開放され、どうやら国際NGOスタッフも通過は可能との情報を得て、結局自分で持てるだけ持ち込むことにしました。

ベビーミルク12缶を持って、ガザとの境界にあるエレツ検問所に向かいます。待つこと約1時間で、検問所を無事通過することが出来ました。検問所を出てすぐ、モナに無事通過できたと連絡すると、電話の向こうのモナの声はとても弾んでいます。「本当に来てくれたのね!」「もちろん!」まずはモナの事務所に行ってから、ガザ北部に住む赤ちゃんにミルクを手渡しに行きました。

丸々としたアフマッド君(8ヶ月)丸々としたアフマッド君(8ヶ月)

赤ちゃんが住むのはガザ市北部のシャジャイア地区。難民キャンプではありませんが、ガザでも最貧困地域の一つです。通りの様子は難民キャンプとあまり変わりません。お家に到着すると、家族が出迎えてくれました。5人の兄弟、両親、おばあさんに沢山の従姉妹たち。赤ちゃんの名前はアフマッド。彼の前に生まれた男の子はやはり同じ病気で、赤ちゃんのときに亡くなったそうです。お母さんは、アフマド君には亡くなったお兄さんと同じ運命を辿ってほしくない、何とか生きて欲しいと願っています。アフマッド君は丸々した体で、かしこそうな目をしています。人懐っこい笑顔が印象的な、見た目は健康そうな男の子です。アフマッド君のおばあさんは経験なイスラム教徒で、私の顔を見て、「アッラーがあなたを遣わしてくれた、アッラーに感謝している」と感謝の言葉をくれました。

淋しげな表情のアイシャちゃん(1歳半)淋しげな表情のアイシャちゃん(1歳半)

もう一人の赤ちゃん、アイシャちゃんはラファに住んでいます。ラファは治安がまだ不安定なので、外国人の私が行くのは勧められないとのことで、アイシャのお母さんに連絡をしたところお母さんがアイシャちゃんを連れてガザ市まで来てくれることになりました。アイシャちゃんは1歳半ですが、とても細くて小さくて体重も6キロ少ししかありません。8ヶ月のアフマド君と同じくらいです。体調が悪いせいか、いつもご機嫌が悪くてぐずっているとのことです。お母さんは、ミルクがなくなるのが怖くて、節約しながら使っているようです。今回もミルクがなくなるかと不安で仕方なかったようです。ミルクが届いてホッとしたようです。何度も何度も「ありがとう」と言ってくれました。

ガザから戻ってきた翌日、エルサレムに残した、24缶のミルクが翌週には他の医薬品と一緒にガザに運べる目途が着きました。数週間後にはさらにケースでミルクがエルサレムに届く予定です。この子たちの病気は2歳くらいになると、自然に治って、普通の食生活が出来るようになります。赤ちゃん達が普通の生活が出来るようになるまで、この特別なベビーミルクが順調に赤ちゃんたちの手に届け続けられることを願わずにはいられません。


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