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ガザ:ウム・エル・ナセル村第一次緊急支援実施

パレスチナ現地調整員 小林 和香子
2007年4月 5日 更新
緊急避難キャンプの様子緊急避難キャンプの様子

JVCは4月5日、貯水池決壊により浸水したウム・エル・ナセル村の避難民に対しての第一次緊急支援を実施しました。国連難民救済事業機構(UNRWA)が設置した避難キャンプには333の家族の約2000人が376のテントで生活しています。JVCはこれらの各テントに1箱とユニセフが運営している子どものメンタルケアのためのテントに対して50箱の栄養強化ビスケット(総額US$1,000)を提供しました。この栄養ビスケットは、JVCが5年前から行っているガザでの幼稚園児を対象にしている栄養改善プロジェクトで使用しているビスケットと同様のもので、今回は協力団体ANERAとシノクロットがビスケットの調達と運搬を引き受けてくれて実現しました。

栄養ビスケット到着栄養ビスケット到着

避難キャンプの子ども達の多くは浸水によるショックを抱えています。ユニセフが設置しているテントでは、そのような子ども達にメンタルケアを実施しています。ANERAのスタッフの話しでは、このテントでカウンセリングを受けている子ども達にビスケットを配ると、おいしいと言って笑顔が戻ったそうです。

子どものメンタルケアのテント子どものメンタルケアのテント

3月27日の浸水により避難キャンプに移り住んだ人々は、UNRWAに登録され、国際機関や国際NGOからテント、毛布、衣類、食料や水などの生活に必要最低限の物資の支給を受けています。16のトイレと8つのシャワーも設置されました。また、被害に遭った子ども達に対してのメンタルケアも始まりました。しかし、避難場所に住む人々の衛生・栄養面はまだまだ充分ではありません。JVCが提供した栄養強化ビスケットは、支給食料では充分に摂取できない栄養の補助になるのと同時に個別包装されて清潔なことから、避難キャンプに住む人々や支援スタッフに高く評価されています。

ビスケットを食べて子ども達に笑顔が戻ったビスケットを食べて子ども達に笑顔が戻った

しかし、汚水の被害は、ウム・エル・ナセル村だけに留まりません。3月30日にはジャバリア地区のアル・サフタウィでも貯水地が溢れ汚水が道を覆いました。ここでも27の家族、約200人が避難を余儀なくされUNRWAが緊急避難場所を提供しています。パレスチナ自治政府と地域社会はこの溢れ出した貯水池の水量をさげるために新しく2つの貯水池をつくることに合意し、すでに汚水をポンプで移し始めています。国連人道支援室(UNOCHA)も、決壊の恐れのある他の貯水地の貯水量を減らすことを次の優先順位としています。また、パレスチナ自治政府保健省は浸水発生による伝染病の発生などの恐れがあるとしてガザ回廊全域を緊急状態と宣言し、影響を受けた地域での診療所は24時間体制をとっています。保健省は子ども達に対する、ポリオ及び破傷風の予防接種に動き始めました。

このように被害がガザの広範囲に広がる危険性がある中、ウム・エル・ナセル村の再建の目途は立たず、避難民の帰還にも時間がかかりそうです。長引きそうな避難キャンプでの生活を余儀なくされている人々に、JVCとして何が出来るか、引き続きガザの協力NGOと検討を進めているところです。

※写真提供:ANERA


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