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ハンユニスの幼稚園児たち

パレスチナ現地代表 小林 和香子
2006年9月13日 更新
牛乳を飲む子ども達牛乳を飲む子ども達

9月からの新学年に合わせて、幼稚園児栄養改善支援プログラムでJVCが対象としている幼稚園を訪問しました。このプログラムでは、毎日園児に牛乳1パックと栄養強化ビスケット1パックを提供して、不足がちな栄養素が取れるようにしています。同時に、子ども達に対して、手を洗うなどの衛生教育を、母親達にも栄養教育をしています。ハンユニスで対象となる幼稚園は3つ。まずは、パレスチナ女性組合が運営している幼稚園に向かいました。到着すると、ちょうど子ども達が牛乳を飲んでいるところです。今日の牛乳はチョコ味。もともと牛乳を飲む習慣がないパレスチナでは、子ども達が飲みやすいように甘く味をつけています。チョコとバナナとイチゴ味の3種類。「皆、元気?」と呼びかけると、大きな声で「元気!」と答えます。「牛乳好き?」と聞くと、「好き!」と答えてくれました。

肌荒れ気味のサハラ君肌荒れ気味のサハラ君

その中の1人の男の子、サラハ君は、お肌がちょっと荒れています。でも、ガザのプログラム・マナージャーのモナは、「毎日、牛乳飲んでいれば、すぐに良くなるわよ、きっと。」という頼もしい意見。サラハ君、今度会うときは、きれいなお肌になっていてね。

手洗いをする子ども達手洗いをする子ども達

2つ目の幼稚園も同じ女性組合が運営しています。ここでも子ども達は元気に遊んでいます。そして何と、外で遊んだ後に、自分から手を洗い始めました。なかなか衛生教育も行き届いているようです。でも、イスラエル軍に発電所を破壊されたガザでは、いまだに電気の供給が制限されていて、同時に水の供給も制限されているのです。せっかく覚えた手洗いの習慣が、長引く断水の間に忘れなくならないと良いのですが。

仲良く滑り台で遊ぶ園児達仲良く滑り台で遊ぶ園児達

最後に訪れたのは、フザイアという村の幼稚園。フザイアは、ハンユニスの東南にあって、イスラエルとの国境に近い村です。このフザイアに新しく幼稚園が出来ました。オリーブ畑に囲まれた幼稚園で、白塗りの壁の清潔そうな建物が印象的です。庭には子供用の滑り台も出来ていました。子ども達はちゃんと順番を守って仲良く遊んでいます。

ハンユニスの幼稚園に3年前に訪れたときは、夜な夜なイスラエル軍による侵攻が戦車と飛行機で行われていたときでした。ある女の子が、カメラのフラッシュでイスラエル軍の空爆を思い出して泣き始めたのを覚えています。もちろん、今でもイスラエル軍と入植者が撤退したとはいえ、イスラエル軍戦闘機による低空飛行や夜中の音爆弾攻撃は続き、暗殺行為も続いています。そのために子ども達が夜眠れないというのもよく聞いていたので、心配していましたが、ここの子達を見る限りでは、たくましく育っているようです。やはり一番の問題は、ガザの貧困が急速に悪化していて、子ども達が十分な食事を家で取れていないことのようです。


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