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土地森林委譲について 活動詳細
2008年1月31日 更新
[現地スタッフ]

「土地・森林委譲」政策とは

ラオスでは土地の所有権は国のものとなっています。しかし、1996年森林法制定により、これまで慣習的に利用してきた村の共有林に対して、その管理を義務付けるとともに利用権が認められています。村人に農地を分配し、村に森の管理を委譲する政策を「土地・森林委譲」政策(Land Forest Allocation Program)といいます。

JVCでは村人の生活を支える重要な森が開発事業など外部者によって村人の合意を得ないまま伐採されてしまう問題に対して、村人とともに土地森林委譲を実施しています。村の森を正式に登録することで、外部からの森の伐採の防止につながります。具体的には村の境界線を確定し、土地や森林の区分を行います。村人の伝統的な利用が反映されるように、区分地図や規則づくりを村人、行政とともに行っています。

JVCの活動の流れ

第1段階「森林の意識化」プロセス

森の管理が村に任されることから、森の重要性について再認識する啓発ワークシ ョップを行っています。森の木が減少すれば水が無くなり、稲など農作物にも影響するということなどを、絵を描いたポスターを使い、分かりやすく紹介します。その後、土地法や森林法を 説明し、新たに導入される守るエリア(保護林など)、使うエリア(利用林 など)の区分を紹介します。食べ物の採取を行う女性の声も反映されるよう、男女 に分かれて村の地図を作り、土地や森林区分を確定していきます。

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森の重要性について再認識

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森の区分について説明

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男女に分かれて地図作り

第2段階 検地と区分

近隣村の村人にも加わってもらい、今度は実際に森を歩いて村の境界線を確定します。 近隣の村で土地や森を共有している場合もあるため、境界線問題を先に解決してから区分作業に入ることもあります。土地区分の確定後は、それぞれの森に「利用林」 や「保護林」など看板を付け、他の村人にも分かるようにします。村の入り口に 村の境界線、区分を示した地図を示した看板を付け、作業終了です。村にはその後、郡や県行政、村長がサインを取り交わした土地森林証書が発行されます。

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森を歩きながら、境界線を決めていく

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森林の区分を行い看板をとりつける

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最終的に合意した森林区分、土地区分を地図におとし、看板をつける


森林区分と利用方法

森林名 目的・特徴 木材伐採 動物採取 植物採取
保全林 水源の保護や土砂崩れの予防など、自然環境の保全が目的。山の斜面や水源の周囲 ×
保護林 生物多様性を保つための保全が目的 × ×
利用林 村人の日常的な生活のために利用することができる。
荒廃林 森林としての再生が不可能であり、農地に転用できる。日本でいう雑木林のようなもの
再生林 荒廃林が年月を経過して再生の可能性が出てきたため、豊かな森に戻すことにした森 ×
精霊林 伝統宗教に根ざした精霊が住む森として、恐れ敬っている日本でいう鎮守の森のようなもの × × ×
埋葬林 死者を埋葬するための森 × × ×

 

 
 


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