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村のトイレ事情

ラオス現地調整員 渡久山 舞
2015年6月29日 更新

お風呂に続いて、トイレ。

私たちの対象村にはトイレがないところが多くあります。私は青空トイレは慣れっこですが、驚いたのは「村にトイレがない」ということです。どういうことかというと、これまで途上国などで青空トイレをしたのは、居住エリアから離れた、木々が生い茂る道中などで、人が集まって住んでいる場所ではなかったのです。ところが、活動対象村は村を形成し、50世帯、大きいところでは100世帯以上もの家族が集まって暮らしているにも関わらずトイレがありません。

村では少し歩いてもすぐお隣の家、あるいは隣の隣の家、と四方をどこかの家に囲まれているため、どこに向かって場所を探せばいいのか見当がつきませんでした。今も毎回場所探しに困り、最近は鈍感になること(人がいても自分から見えていなければOK)で対処しています。ただ雨の時はどうしているのか濡れながら用を済ませるのかどうするのか不思議です。

これは平和の証かもしれません。世界には夜にトイレに遠くに出かけるとレイプされ危険なためトイレが普及している国もあります。

ところが近頃セメントリングが転がっているのをよく見かけ、一体なんだろうと思っていたらトイレの材料であることが分かりました。某NGOの支援で設置中のようです。トイレができたら村の生活が大分変わるかもしれませんね。

手前の二つが便器の土台で奥の丸いのが汚物が流れて貯めるところ手前の二つが便器の土台で奥の丸いのが汚物が流れて貯めるところ
土台の上に便器がかかり、完成も近いか?!土台の上に便器がかかり、完成も近いか?!

村のお風呂事情

ラオス現地調整員 渡久山 舞
2015年6月29日 更新

フィールドに行く時はサワナケートから離れているので、活動する村の村人の家に泊めてもらいます。なので村人と同じ生活スタイルを送ることになります。

例えばお風呂。当然ホットシャワーはありません。井戸をゴキゴキして水をバケツに貯めて井戸の前で水浴びします。来月から寒そうです。

一般的なスタイル(どこが掘ったものかは分かりませんが既に村にあった井戸)一般的なスタイル(どこが掘ったものかは分かりませんが既に村にあった井戸)

写真からご覧いただけるように、この井戸の周りに視界を遮るものが何もありません。屋根もないので先日は水浴び中に雨に降られ、着替えがあわやびしょ濡れになるところでした。おまけに写真のすぐ右はご近所さんの家です。

各家庭に一つ、ではなく共同の井戸なので、タイミングをずらして融通して水浴びしています。男性用、女性用という区別もないので、タイミングはよく見計らいましょう。

JVC支援の井戸(竹沢うるま氏撮影)JVC支援の井戸(竹沢うるま氏撮影)

ちなみにJVCが支援して作った井戸では、衛生面から家畜除けの柵と地面にセメントを入れています。柵は家畜除けだけでなく、着替えなどを掛けるのに便利です。いずれにせよ、大きな空の下で開放的な、青空トイレならぬ青空水浴びもしくは星空水浴びが楽しめます。

苗作り

ラオス現地調整員 渡久山 舞
2015年6月29日 更新
棒で植え穴を作っている様子棒で植え穴を作っている様子

やっと少しずつ雨が降り始め、稲の苗の準備を始める姿が見られるようになりました。活動村は中高地ラオ族のブルー族という民族で、今は水田に切り替えていますが伝統的に焼畑を行っていました。その名残か、独特な方法で苗作りが行われています。

一般的な稲の育苗法では、平らな苗床を用意し、そこに種を均一にばら撒いていきますが、彼らの方法では、棒で突いて穴をあけ、そこに種を落としていくのです。

開けた穴の中に種を落としている様子開けた穴の中に種を落としている様子
植え穴の中の様子植え穴の中の様子

一つの穴にかなりの量の種が入っています。発芽し育っていくとかなり密接した状態になりそうですが、一体どんな風に育つのでしょうか。

村にも便利の波

ラオス現地調整員 渡久山 舞
2015年6月29日 更新

ここ2,3年で村にも小さな商店が出来始めているようです。ベトナム人商人が多いですが、中国から離れているこの地にも中国人も進出してきました。

ドンサン村の道沿いにある小商店ドンサン村の道沿いにある小商店

これだけの品揃いのお店がドンサン村にはあります。

お店があると便利ですが、一方でゴミの収集のない農村部で写真にあるような個包装された商品が出回ることで自然分解されないビニール製品が残り、村が汚れていったり、渋味の多い林産物を好むラオスの村人がこういった世界中で出回っている画一的な商品の味に慣れていくことが残念に思えます。

一方、30メートルほど行った所にはラオス人の商店がありますが、このようなオープンスタイルではなく、どのような商品が置いてあるのか分かりにくくなっています。どう見てもベトナム人の商店の方が優勢で繁盛している様子。無理に売ろうとするのではないラオス人の柔和な性格が感じられますが、ラオス人もがんばってほしいですね。

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