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ラオスMonthly report(2012年1月)

JVCラオス現地代表/農業農村開発担当 平野 将人 森林担当 グレン・ハント
2012年5月29日 更新

 SRI/乾季作フォローアップ

6村13名の乾季SRI実践者の田をフォローアップ。特に今回初めての実践となる村を中心に回り、水の量の調整、肥料の投入などについて話し合い、各SRI実践者の田にプレートも設置した。また、ある実践者が市場で購入したプラスチックの箱、あるいは古タイヤを利用して大量のお手製苗箱を使用していることが分かった。苗箱はこちらではほとんど使用されておらず、JVCとしても活動の一環として正式に村人に紹介したことはないが、以前彼に紹介したところ、大変気に入り、我々の知らないところでこのように拡大していた。

その他今回はSRIの他に直播を試している農家もあり、こちらのフォローアップも行った。これは昨年5月の東北タイ複合農業スタディーツアーの際に見学した技術の一つで、JVCラオスとしても経験がないが、今回このスタディーツアーの参加者からこの技術について聞いた他の村人が実践する運びとなった。

様々な資材を用いた苗箱様々な資材を用いた苗箱

SRI/雨季作実践者個別調査

収量の調査を終えた昨年のSRI雨季作だが、さらに詳細な調査を行った。収量調査の結果に基づき、SRI田の収量と非SRI田の収量を比較したわけだが、正確なデータの確保は困難であった。ほとんどの田は四角くないため、正確な面積の算出は困難であり、全体の所有水田面積についても1ヘクタール単位の回答も少なくない。このような背景から、スタッフで話し合い、村人がSRIについてどのように考えているかが重要という結論に達し、収量調査に加えて62名の実践者の約半数に聞き取り調査を行った。丈夫な種の選別、肥料の投入、除草などの実施状況に加え、今後の継続の意志も調査。8割が継続希望、1割が終了、1割が未定という結果となった。また、通常より多く分結する、種米を節約できる、といったSRIの特徴も理解されていた。本年の雨季作に向け、このデータを活用していく。

米銀行/返却と会計チェック

他の村に先駆けて2村が12月に開始して完了させた米銀行の貸し出し米返却だが、他の6村でも順次返却が始まった。村によっては設定した日付のみ、村によっては随時返却を受け付けるなど形態が異なる。スタッフは各村を訪問して米銀行委員会メンバーとともに帳簿を確認し、回収状況をチェックした。2月には回収済み量、未回収量、合計の貯蔵米量をチェックし、また未回収分の対応や、これまでの経験に基づいての規則の改善について話し合う。

米銀行委員との話し合い米銀行委員との話し合い

ラタン、パックワーン植栽/苗分配

昨年5月の東北タイ複合農業ツアーでの視察がきっかけで実践に移されたラタン(籐)とパックワ-ンの植栽活動だが、これまで一箇所で栽培管理されてきた苗木の分配が始まった。パックワ-ンはやや苦戦しているが、ラタンの生育は非常に良い。各村で全体の80%を研修参加者で分け、20%は研修には参加できなかったが関心のある村人に分配する決まりになっている。ピン郡の村については20%をいったんJVCが預かり、ピン郡事務所で育てている。アサポン郡では20%分も含めて各参加者で分配し、今後そこから他の村人に分けていくこととした。

みなで数えながら苗を分配" alt="みなで数えながら苗を分配みなで数えながら苗を分配" alt="みなで数えながら苗を分配

水支援/深井戸掘削

12月に大体の掘削場所を決めたP村の2基の新規掘削井戸だが、その後村人が更に話し合いを行い、実際の掘削場所を決定した。ともに周辺の多くの家からのアクセスのよい場所に掘削されている。今後村人の手によって柵が建設され、水質検査が実施される予定。

水支援/井戸修理研修準備

一昨年実施の井戸修理研修では、多くのボランティアが誕生し、その後多くの井戸がJVCの部品支援を受けた修理ボランティアによって修理されてきた。前回実施時は雨季の只中であり、対象村の中でも特に遠隔に位置するKM村とKD村は道路状況から参加を断念せざるを得なかった。また、当時偶然にもこの両村ともに(完全に修理不可能な井戸を除いて)故障した井戸が無かったこともあり、次の機会をうかがっていた。今回両村で井戸の故障が発生し、両村とも井戸修理基金を順調に徴収しているため(※)修理支援要請があった。このため修理技術研修を行うこととし、両村に告知、ボランティアが選出された。2月以降順次研修を実施していく。前回からは時間が空いたが、実際に故障している井戸があるということで、参加者の意識が高いことが期待される。

※JVCラオスでは、基金を順調に徴収している村には部品を支援し、村はそのお金に手を付けずJVC撤退後の修理のため取っておくという方針を採っている。

事前に故障状況をチェック事前に故障状況をチェック

意識啓発人形劇上演

1月は学校が休みのため、数週間に渡る準備と練習ののち、森林チームは少数民族学校の生徒とともにピン郡の6村で人形劇を上演した。これまでの対象村の他、対象村で参加型土地計画を実施するにあたって境界線策定に関わる近隣村でも上演した。今回はスタッフによって書かれた新しい台本を使用したが、この台本は村の土地と森林について、特に外部の会社に土地を明け渡してしまうことの危険についてのものである。人形劇とドラマの上演は村では大きなイベントであり、多くの人が集まり、繰り広げられるストーリーを楽しんだ。

村人も参加し、ドラマで見た内容を確認する村人も参加し、ドラマで見た内容を確認する

郡行政が参加しての境界線問題会議

村の境界線が2つの郡(対象郡であるアサポン郡と、近隣のウドンポン郡)の境界線でもある1村で、境界線問題が存在し続けている。1月にJVCは、両郡の郡行政官が参加する初めての会議を開催し、境界線問題の解決を図った。村で実施されたこの会議の中で、郡行政官はなぜ合意がなされないかを理解したが、合意に達するには更なる議論、特に県も参加しての議論が必要ということになった。

魚保護地区、PLUP掲示板作成

アサポン郡の1村での魚保護地区設置と、ピン郡の1村でのPLUP(参加型土地利用計画)が完了間近となる中、それぞれについて村に設置する掲示板を作成した。JVCが記載内容の構成や塗装を手伝ったが、基本的には村人が掲示板を作成した。魚保護地区の掲示板には禁猟区の場所や禁猟の時期、そして使用してはいけない漁法、違反した場合の罰則などが記載され、PLUPの掲示板には保護林や農業用地、埋葬林などの土地森林区分に基づいて色分けされた村の地図、そしてそれぞれの面積などが描かれた。

完成したPLUP掲示板を指して話し合うスタッフと村人完成したPLUP掲示板を指して話し合うスタッフと村人

終了時評価会議

プロジェクト第1期の終了に際し、中央省庁、サワナケート県農林局、アサポン郡・ピン郡両郡農林事務所、ならびにその他関係機関を招いて終了時評価会議を実施した。森林・農業それぞれのこれまでの活動の達成状況について確認するとともに、参加者と意見交換を行い、第1期として想定された目標に対して一定の成果を得たという参加者の合意に至った。これに伴い、第2期を予定していることも正式に発表し、この提案も参加者の支持を得た。

参加者による記念撮影参加者による記念撮影

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