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国連人道問題調整事務所(UNOCHA)
イラク状況報告No.1-3

イラク事業ボランティア 井川 翔 JVCイラク事業チーム補佐 中野 恵美
2014年8月19日 更新

国連人道問題調整事務所(UNOCHA)イラク状況報告をNo.1No.1-2と分けて更新してきましたが、今回はその最後の記事です。

食料保障

(翻訳担当:井川翔、中野恵美)

  • 多数の国内避難民が、深刻な食料不足に直面している。また、この大規模な紛争の再開と市民の避難は、夏の暑さのピークの時期に発生し、さらに翌週にはラマダン(断食月)が始まり、食料の価格が上昇することが見込まれる中、避難民の危機は高まる可能性が高い。
  • 天候に恵まれて作物の育ちが良かったものの、現在の紛争の拡大と市民の大規模な避難は、冬播きの作物の収穫と同時期に起きてしまい、長引く政治不安と共に市場への悪影響を複雑にしている。
  • 長引く燃料の不足及び輸送、ロジスティクス、市場活動の混乱は、食料の不足と価格高騰に繋がると予想される。
  • 6月24日時点で、ACTED、IOM、ISHOが、WFPと協力し、10,270世帯(5万1,350人)に対し、6,013のfood parcels(食料包み[391 mt])を供給した。
    配布は、次の場所で行われている:
    ・ドホーク(Shikhan/Kalakchi, Qasrook)
    ・アルビル/モースル/ハムダニヤ(Kalak, Bashiqah, Bartalah, Sinjar, Garmawaキャンプ, Tel Isqof)
    ・スレイマニヤ(Kalar)
  • WFP代表及び地域代表が、6月23〜24日にアルビルを訪問し、代表は、Kalak一時滞在キャンプの避難民の家族を訪問した。また、クルド自治政府首相のNechervan Idris Barzaniや政府官僚ら、国連及びNGO機関の代表らとも面会した。

保護

  • 様々な筋から、女性の権利侵害の報告が続いている。主要な課題は、モースルで起きている武装戦闘員に関わるNikah al-Jihad(ジハード主義者への強制的な性的サービス)事件、女性の移動の自由への制限、性的暴力を含むGender-Based-Violence(ジェンダーに基づく暴力)などである。モースルとキルクークでは、これまでに10件のレイプ事件が報告されている。また、ISILが女性に対しニカブとヘジャブの着用を強要しているという報告もある。更に、困難な状況の中、タルアファルからシンジャルへ避難する途中で特発性流産が10件あったという報告がある。
  • Mobile protection monitoring teams(異動保護モニタリングチーム)が、様々な国連機関とNGOの参加も受け、アルビル、ドホーク、ニナワ県で活動していた。モニタリングチームの活動は、以下のとおり。
  1. クルド自治区へ入る主要なポイントでの状況を監視する。
  2. アルビル内の国内避難民の所在地を確認・地図化する。
  3. 確認された避難民に対し世帯ごとに迅速保護ニーズ評価(rapid protection needs assessments)を行う。

迅速保護評価は、7,592世帯(4万296人)に対し行った。
スレイマニヤ県では、チェックポイントの監視も実施した。

教育

  • ここ10日間、教育クラスターは、教育省に対し(中央レベルでも、地域レベルでも)9〜12学年へのバカロレア試験を8月に延期するようアドボカシーを行い、成功した。結果として、クルド自治政府教育省は、国内避難民になっている子どもの試験を全面サポートすると約束した。また、バグダッドの教育省副大臣率いる同省の官僚3人を含む代表団が6月26日にアルビルで会議を開き、避難民の子ども達をバカロレア試験に関していかにサポートするべきかを議論する予定。
  • 教育クラスターは、クルド自治政府の教育省に対して、夏休み期間中に既存の学校をサマースクール活動に使用できるようアドボカシー活動を行い、教育省はこれを認めた。
  • ここ10日間、セクター間調整会議が3回行われ、一時滞在キャンプやキャンプ以外のコミュニティでの子どもの教育ニーズに関し詳細な情報を得るため、またギャップが有ればその穴埋めを行うため、共同迅速評価ミッションを組織することが決定された。調整会議を通し、教育クラスターは、介入の優先順位付けができている。

後方支援(ロジスティクス)

後方支援クラスターは、人道支援組織に代わって、燃料の不足による制約に関し、 UNAMI(国連イラク支援ミッション)管理部門に情報提供を行っている。燃料不足の状況を解決するための国連(DSRSG/HC/RC)とクルド自治政府による会議は、現在継続中である。

調整&資金

  • 2014年2月に、アンバール危機に対する1億300万ドルの戦略対応計画(Strategic Response Plan)が公表された。その後、ニナワ、サラハディーン、ディヤラから国内避難民の大量流入が起こってから、人道カントリーチーム(Humanitarian Country Team)は、戦略対応計画を修正した。同計画は、2014年12月まで避難民のニーズに対応するために、3億1200万ドルが必要としている。戦略対応計画は、イラク政府と調整し、程なく開始される。
  • イラク人道カントリーチームは、人道援助を続けるために、6百万ドルの現金注入を第2次国連中央緊急対応基金(CERF)提案で要請した。諸機関は、供給が途切れることのないよう、地域的、また全国的に戦略を練っている。
  • イラクでの人道危機に対しOCHAは、UNAMI及び人道カントリーチームと調整しながら、HR(Humanitarian Response).infoを立ち上げた。このウェブサイトは、文書、地図、オペレーションやクラスターに関する最新情報を含む。

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