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【カンボジアの人びとの素顔 その8】
会計担当:ソポアン

カンボジア現地インターン 石山 麻美
2016年8月 9日 更新

今回は、会計担当(兼ファッションリーダー)のソポアンさんを紹介します。彼女はとっても几帳面。お姉さんとすごく仲良しで、毎日のように電話をするかわいい一面もあります。そんな彼女の中身を探っていきたいと思います。

カンボジアの伝統的な手織り布「クロマー」をFacebookで見た今風の巻き方でアレンジするソポアンカンボジアの伝統的な手織り布「クロマー」をFacebookで見た今風の巻き方でアレンジするソポアン

石山-ソポアンさんは、お姉さんととっても仲良しだけど、兄弟は全部で何人いるの?

ソポアン:兄と姉の自分の、3人兄弟だよ。兄は40歳くらいでもう結婚してて子どもも3人いる。姉は31歳で中国語とカンボジア語の翻訳の仕事をしているよ。で、私が末っ子で29歳。

-お父さんとお母さんは何をされているの?

:お父さんは、2000年に体調が悪くて亡くなったんだ。私が小学5年生のときだったよ。お母さんはもう70歳近いから、特に仕事とかはしていなくて、姉と一緒にプノンペンに住んでる。

-そうだったんだね・・。出身はプノンペンではなかったよね?

:うん。出身はプレイヴェン州だよ。

-プレイヴェン州ってどんなところ?

:自分は州都ではなくて農村部に住んでいたんだけど、昔は食べるものもそんなに多くないし、農家が多かったよ。商売をする家族は代々商売をするし、農業をする家族は代々農業をするし、コンポンクデイとそんなに変わんない。今は発展して、電気が通ったしキレイな水が手に入るようになったし、国道ができたからプノンペンに行くのも楽になったよ。昔は3~4時間かかっていたのが、今では1.5~2時間で行けるようになった。山とか、ちょっとしたテーマパークみたいな所もあるけど、親が行かせてくれなかったから私もあんまりわかんないや。

私は2010年に大学を卒業する頃までプレイヴェン州に住んでいたの。うちは農業をしていなくて、お父さんとお母さんで、ボボー(カンボジアのおかゆ)やクイティウ(もちもちの米麺)やコーヒーなどを出すレストランを経営していたよ。昔は人を雇っていたけど、お父さんが亡くなってからは姉と私で洗い物の手伝いをするようになった。カンボジアの小学校と中学校は午前と午後の2部制でしょ。だから、姉と私で午前と午後、交互に手伝っていたの。兄が学校に行かなくなってからは、兄が店を手伝うようになった。家はお金がなかったし、店の手伝いが必要だったから兄は学校に行く時間がなくなっちゃった。兄も姉も9~10年生(中学3年生~高校1年生)で勉強は終わりにしたんだ。それは、私に勉強を続けさせるためでもあるの。本当に本当に感謝してる。

-それで、ソポアンさんは大学まで勉強を続けられたんだ。大学では何を専攻していたの?

:私は会計の勉強をしたよ。本当は、プノンペンに行って観光について学びたかったの。でも、プノンペンは治安が悪いし、親戚もほとんどいなかったから、お母さんに反対された。それに、「もしプノンペンに行くなら医学を勉強しなさい」と言われたの。だけど、医学部はお金がかかるからそれは嫌だった。お父さんが亡くなっているし、お母さんは寂しくなるだろうと思って、結局プノンペン行きはやめた。それで地元の大学に進むことにしたの。経営学部と農学部の2つの学部がある大学で、私は農学部の地域開発学科に進みたかった。理由は、周りの友達の多くがそこの学科を志望していたから、ってそれだけ。だけど、またまたお母さんに反対された。何故かははっきりわからないけど、私には農業ができないと思ったんじゃない?(笑)お母さんは私に会計の勉強をさせたがっていたし、結局会計の勉強をすることに決めたよ。親に反対されて進みたい学部に進めなくて後悔している友達もいたけど、私はそう思ったことは一度もなくて、会計を選んで正解だったと思ってる!だって自分はやっぱり農作業に向いていないなって思うもん(笑)

-それで、大学を卒業後にプノンペンに出てきて働き始めたの?

:ううん。大学卒業前に、卒業論文執筆のための調査をNGOでするために、プノンペンに3ヶ月間いたんだ。で、卒業後もプノンペンに残って働くことにしたの。最初は、スターマート(コンビニ)のレジをしていたんだけど、シフトが夜9時~朝6時で辛すぎて約半年で辞めた。そのあとはレストランの会計として1年間働いたよ。ここは、夕方4時~夜9時だったから楽に感じたかな。そのあと、不動産会社で会計として1年半働いたんだけど、会社だと土曜日も祝日も休みじゃないし、経験も積みたいという気持ちもあって、NGOで働きたいと思ったの。友人の多くはNGOで働いているんだけど、仕事がしやすいし休日がきちんとあるところが良いって言ってて。それで、CEDAC(カンボジア農業開発研修センター)というNGOの会計としてカンポット州で働いていたんだけど、地元にいたお母さんとお姉ちゃんがプノンペンに出てくることになって、自分もプノンペンに戻ろうと思って、2年で辞めた。

それで、JVCの会計に応募したの。「プノンペンもしくはシェムリアップの会計担当」を募集していて、自分はプノンペン勤務希望で出したんだ。面接では「シェムリアップでも働けますか?」と聞かれて、中心部に事務所があると思っていたから「はい」と答えたら、事務所はコンポンクデイだった。中心部から遠かった(笑)別にいいんだけどね!2014年10月から働いているから、1年半強になるね。

植林祭にて、両手にじょうろを持って水やり。日焼け対策はバッチリです。植林祭にて、両手にじょうろを持って水やり。日焼け対策はバッチリです。

-いろんな場所で働いてきたんだね!

:うん。でも、以前は銀行で働きたいと思っていたんだ。面接を受けたこともあるよ。だげど、筆記試験は受かったけど、面接で落とされたの。っていうのも、たぶん制服を着た時の見た目が綺麗だからだと思うんだけど、採用条件に身長160㎝以上っていう目安があるの!自分は152㎝しかないから・・。働きたいと思っていたけど、もういい。無理だもん(笑)

-身長制限があるなんて知らなかった!会計の仕事で難しいことはどんなことがある?

:報告書を100%正確に仕上げなきゃいけないことかな。お金が合わないのが1番怖い。お金がなくなったら疑われてしまうしね。事業のために使うお金だから、そのお金を欲しいと思ったことはないし、不正は絶対にしない。正直に、誠実に、仕事をすることが大切だと思う。

-じゃあ、楽しいことや嬉しいことはある?

:報告書をミスなく出せたときは嬉しいよ。逆に、ミスがあった時や、長時間ずーっと座りっぱなしな時にストレスを感じるかな。あとは、会計の仕事って訳ではないけど、スタッフみんなで集まって一緒に何かをするときが一番楽しい!それに、大学のときは勉強できなかったけど、今は地域開発の分野に関われて嬉しいよ。

-話はとっても変わるんだけど、ソポアンさんはいつもおしゃれだよね!実は、駐在員の稲垣さんと私で、「ファッションリーダー」って呼んでるんだ。いつもどこで服を買ってるの?

:ええ、ありがとう~(笑)プノンペンにあるオルセイマーケット(市場)で買うことが多いよ。最新の型もあるけど値段はそこそこだから好きなんだ。オリンピックマーケット(市場)は少し高いし、セントラルマーケット(市場)は外国人向けだからもっと高いしね。お姉ちゃんのおさがりもあるし、お互いに交換して着ることもあるよ。お母さんもお姉ちゃんも、外でも家でも綺麗な服を着ているんだ。私はそういう習慣のある家で育ったんだよね。家の中にいるとき、市場に行くとき、仕事をするときはそれぞれ違う服を着るっていう意識もあるよ。

祝日の前に市場に行ってネイルをするというので付いて行きました!祝日のために、準備万端。さすがファッションリーダーです。祝日の前に市場に行ってネイルをするというので付いて行きました!祝日のために、準備万端。さすがファッションリーダーです。

私から見たソポアンさん

ソポアンさんは、会計の仕事をしっかりとこなしているのはもちろんのこと、鍵閉めや電気消し、備品の整理整頓、お料理さんへの食事をする人数の報告、食事の集合時間の声かけなど、いつもこまかいことに目を配り、実行しています。全体的にのんびりとしているスタッフが多いところを、彼女が様々な面でカバーしてくれています。また、よく喋り、よく笑います。彼女が大爆笑していると、おもしろくないのに私も笑えてきます。また、今回のインタビューを通して、家族に心から感謝をして彼女が今を生きていることを知ることができました。お母さんが女手ひとつでここまで育ててくれたこと、兄と姉が学校を辞めてまで自分に高等教育を受けさせてくれたことへの感謝を涙目で語ってくれました。今こうして仕事を頑張っているのは、家族への恩返しもあるのだろうな、とも思いました。家族への感謝を忘れない彼女の姿に、はっとさせられるものがありました。

教員スタディーツアーの際に寄った滝にて、ソポアンとの2ショット教員スタディーツアーの際に寄った滝にて、ソポアンとの2ショット

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