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JVCプノンペン技術学校のクメール正月

JVCカンボジア現地代表 米倉 雪子
2006年4月20日 更新

技術学校では、毎年、生徒達がお正月を祝う会を企画して開く。お料理は、生徒が自分達でお金を出し合い、家が裕福な生徒が多めに出して、料理をつくってもてなす。日頃お世話になっている方々、先生、修理工、スタッフを接待する一方、先生達が卒業生や関係企業も招いて、生徒達の卒業後の就職活動や営業にも余念がない。本番のクメール正月の4月14−17日は、皆、故郷に帰省するので、今年は4月8日(土)に開かれた。1年生57人、2年生49人、職員36人、それに招待客が加わり、大盛況となった。

「クメールの伝統も次世代に伝えたい」という先生達の想いもあり、朝から伝統的なお正月のゲームを始め、大盛り上がり。ゲームのひとつに、土壺の中にお金などをいれてつりさげ、それを目隠しをした人が割るゲームをやっていた。

土壺の中を割る前

土壺の中を割った瞬間、舞い散るお札と一番右の壺がかけている。

次の挑戦者

その後、ひとしきり、卒業生の挨拶が続いた。別の技術学校の先生になった人、米国で修理工になった人、外国企業の修理工場で働く人、自分で修理工場を開いた人、様々だ。成功して母校を訪ねる先輩達に会うと、生徒達もがぜん、やる気が出るというものだ。最後に女性の卒業生6人が、恥ずかしそうに挨拶。彼女達もシエムリエップの観光業、車関連企業の部品・資機材管理、語学学校などに就職。今年の一年生にも、女生徒が3人。大卒でもいい就職口がない昨今、なかなか明るいニュースである。

一番右はソリン教頭、生徒への口癖は「規律!」と厳しいが、企業に営業をしながら生徒の就職口を探してくる達人。若者の教育にそそぐ情熱はすごい!

カンボジア人は、皆で踊ることが大好き。スピーチの後は、伝統的なクメール音楽やクメールポップスを大音響で流し、皆、踊り続けた。

カンボジアではクメールルージュ時代(1975−1979年)に知識人や技術者が集中的に虐殺されたため、今も、人材育成をする先生が不足している。人口の半分が18才以下といわれ、どんどん生まれる次世代の若者を育てる機関が必要である。しかし、他の公立職業訓練校は、移転問題と慢性的な運営費不足で実質的な訓練ができない厳しい状況だ。その中、プノンペン技術学校は、地方出身の若者に無料で訓練をし、車の修理だけでなく機械整備担当として就職し、自活できる道を開き続けており、非常に貴重な存在である。採用する企業にとっても、必要な人材を育ててくれる、貴重な学校だろう。

プノンペン校の運営・職員訓練を13年行なった元アドバイザーの馬氏もお正月の宴に駆けつけた。「卒業生がのべ500人以上となり、皆、活躍していると聞き、嬉しい。一つの事業、20年かかるね。」と感慨深げ。隣のアムデューン校長に新年の抱負を訊くと、「2005年度は収支トントン、新年度は、移転と労働職業訓練省への移管問題もあるが、職員にちゃんとしたボーナスが出せるようにしたい。」。その隣のノプティム副校長、「カンボジアも(戦争が終わり危険がなくなり、日本と同じになった。これからです。)

右が馬氏、左が校長

左が副校長

2006年度も移転問題・移管問題・経営改善・売り上げ向上、と課題が多いが、ファイト!プノンペン校!カンボジアの社会と子ども達の未来のために!

【JVCは、プノンペン技術学校に対し、カンボジアの貧しい家庭の子どもへの奨学金、地方からの生徒の寮の運営、無料研修を続けられるよう、皆様からのご寄付を募っております】


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