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干ばつ緊急支援中間報告No. 1

2005年3月15日 更新
農村事務所の池農村事務所の池

農村事務所の池はすでに干上がり、池の周囲に植えてあったマンゴーも枯れてしまった。また、写真奥には池を縁取るようにレモングラスが植えられているが、すでに枯れて茶色くなっている。

住民集会住民集会

井戸の設置場所や他の水源の状況について、村の地図をつくりながら住民が話し合っている。これまでどの水源を何の目的に利用するかという住民同士で話し合ったことがなかったが、水源が限られてきた今、残されている貴重な水をどのように住民で共有できるのかが話し合われた。

干ばつの状況

3月に入り、干ばつの状況はさらに厳しくなっています。池の水は完全に干上がり、浅井戸の多くも涸れてしまうという状況です。村人の日常生活にも影響が出てきています。生活に必要な水が近くで得られないため、遠くの水源から重さにして40kgから50kgにもなる天秤を担いで水を運んできます。そして今後もっとも心配されるのが牛のための水や餌の確保です。牛が飲み水として利用している池などにはすでに水がなく、干ばつによって餌となる草も生えず、さらに今年は、餌となる稲わらも十分にないという状況です。

こうしたなか、JVCでは干ばつでも涸れることのない折衷井戸の設置や、古い浅井戸を折衷井戸に改修する工事を緊急支援の一環として進めています。当初予定していた9基の新規井戸の設置と4基の浅井戸の改修工事を開始し、すでに完成した井戸をさっそく村人たちが使っています。しかし雨季が始まるまでまだ数ヶ月待たなければならず、これから1年で最も暑い季節を迎えようとしているところであり、早急に井戸が必要とされる村でさらに9基の折衷井戸を支援することになりました。

井戸の掘削井戸の掘削

新規の井戸の掘削の様子。地中に差し込んでいる鉄パイプの先には刃が付いており、水を加えながら手で掘っていく。通常は1日〜2日間で20〜30メートルほど掘ることができる。浅井戸を改修する場合には、浅井戸の底を同じように鉄のパイプで掘り進んでいく。

完成した井戸完成した井戸

プレイソムラオン村に完成した井戸。完成後に衛生に関するワークショップを実施し、井戸をどのように管理、利用していくのかを絵に描いて話し合った。

浅井戸の改修1浅井戸の改修1

ポ・ブン村の浅井戸の改修の様子。例年はこの時期でも井戸水を利用できるが、今年はすでに涸れてしまい、底には土が見える。改修工事では、まずは古くなった上部のリングを解体した。

浅井戸の改修2浅井戸の改修2

次に井戸の底を鉄パイプで掘り進めて行く。そして、その後にビニールパイプを差し込んでいく。

浅井戸の改修3浅井戸の改修3

一週間ほどで作業完了。一滴の水も残っていなかった浅井戸は、現在は十分な水をたたえている。これで住民も水不足の脅威から開放された。

村人の自主的な干ばつ対策を応援する支援を

今後の干ばつに対する対策をどう進めるのか、3月3日に村人との話し合いを行いました。その結果、現在のところ村人たちは、出稼ぎやヤシ砂糖づくりなどでなんとか食糧不足をしのいでいる状況。今年僅かな収穫があった家庭でも食糧用のコメはすでに尽きてしまって、コメを買って食べているそうです。この先、さらに生活が苦しくなれば、牛や田んぼを売ってしのぐとのことでした。

今後の対策について話し合う中で、カレンダーを作成し中長期的にどのような対策をとるのかということを話しあいました。その結果、現在食べるコメだけではなく、これから雨季に入って必要になる種籾の確保が重要であることが分かりました。そこで、JVCではコメ銀行を通して、1世帯あたり約20kgの種籾を支援することを検討しています。種籾は次の収穫期に、コメ銀行に返却されるという仕組みです。

一方、コメ銀行がない村では、女性の相互扶助グループ(MAG)や牛銀行グループがその代わりを行うか、もしくは種籾支援のための委員会を村ごとに設置してもらいます。そして次の収穫後に返却されたコメを、村の共同池や井戸の設置、牛の購入による牛銀行の活動拡大など、村の助け合い活動に利用してもらうことを提案します。

これによって、「将来の干ばつに備えるためのため池」をJVCが直接支援する代わりに、共同池が必要になる村では、返却されたコメを利用して、農民グループが今後自分たちで池づくりを進めることができます。

今後の活動

まずは種籾の支援について、村ごとに住民との集会を実施する予定です。そこで、村人たちの間で種籾の支援と、返却するコメを村の活動に役立てるという方法について合意ができれば、実施のための準備を進めます。村人たちからさらなる提案がなされた場合には、支援の内容や方法について再検討する予定です。また、井戸についても、早急に水を必要として村から順次、井戸委員会の設立を促し、住民の協力体制が確立したところで、新規井戸の設置を支援する予定です。

種籾と新規折衷井戸を支援する場合の支援予算(予定)

●種籾の支援
 2,400世帯×20kg×0.25ドル(1,000リエル)=12,000ドル
 ※運搬費用を除く。

●新規折衷井戸
 9基×300ドル=2,700ドル

干ばつ緊急支援へのご協力をありがとうございます

3月11日現在453,000円の支援をいただき、当初予定していた井戸13基の建設・修復をすべて開始しました。

JVCカンボジアは、できる限り村人たちの自主的な対策を応援し、村人の間で不公平感のない支援策を、村人たちと話し合いながら進めています。干ばつの危機を村として乗り越えていこうとしているカンボジアの農民たちを応援します。引き続きJVCカンボジアの農村開発活動をご支援ください。

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※通信欄に「カンボジア干ばつ」とご記入ください。

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