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第12回 ドライバー
 ハジ・ザムリ・ザマヌッラーさん

2016年度アフガニスタン事業インターン 戸澤 典子
2016年8月23日 更新
ドライバーのザマヌッラーさん。物静かで穏やかな性格です。ドライバーのザマヌッラーさん。物静かで穏やかな性格です。

今回ご紹介するのはJVC診療所のドライバー、ハジ・ザムリ・ザマヌッラーさんです。ザマヌッラーさんはソ連とムジャヒディーン(聖戦に携るイスラム・ゲリラ戦士部隊の意。 当時のアフガニスタンではソ連占領に反対する反ソ連戦士部隊)間の紛争中、ホギャニ・メムラ州で生まれました。紛争によって日々状況が悪化する中、ザマヌッラーさん一家は隣国パキスタンで難民となります。このときザマヌッラーさんは2歳でした。その後23年間という長い難民生活の経験をしたザマヌッラーさんがどのような人生を送られてきたかインタビューをしました。

ザマヌッラーさんが就学年齢に達した時、家族はパキスタンのペシャワールに住んでいました。ドイツとUNHCRが運営するアフガニスタン難民のための学校に入学し、2年生までここで学びました。しかしその後、 ザマヌッラーさん家族は沢山のアフガン難民のいるナシルバーグキャンプに親族やアフガン時代の隣人と一緒に暮らすため転居しました。

難民時代はどのように過ごしていましたか。

「難民キャンプに移りキャンプ内の学校に転校しましたが退学しました。なぜなら落第を3回したからです。この頃、父はムジャヒディーンとなりソ連軍への攻撃に加わりました。暫くして、父は私たち家族の元に戻りトラック運転手として働き始めました。なかなか仕事が見つからない時代、父は幸運でした。その後父は商売を始め、叔父も店主として働き始めました。私は叔父の経営する商店で店員として働き始め、家計も以前に比べ楽になりました。ソ連軍撤退後、父はアフガニスタンに帰国しましたがタリバン政権の時代に再びパキスタンに戻りました。叔父が 市場で商売を始めたので、父はトラック運転手として私も店員として働きました。タリバン政権崩壊後、2003年になってやっとアフガニスタンに戻り長い難民生活が終わったのです。」

アフガニスタンに戻られてどのように感じましたか。

「祖国アフガニスタンを見たのは実質的にはそれが初めてでした。今まで会えなかった親族にも会え、幸せと喜びに溢れた時間でした。新しい友人や親族に囲まれた第2の人生が始まりました。新しいとは言え、それは初めて出会う、祖国の友人であり家族でした。祖国、親族と長い間離れていたことはが自分に与えた影響は計り知れません。今でも時々考えます。なぜ、ソ連がアフガンを攻撃したのかを。未だ理解できません。ソ連との戦争は私から教育の機会を、子ども時代を、家族をも奪いました。もしソ連との戦争がなかったら私たち家族もパキスタンに難民として逃げることもなく、教育を受ける機会もあったことでしょう。難民時代、パキスタンの子どもたちが豊かな暮らしと子ども時代を享受しているのを眺めてきました。アフガン難民の私たちが持っていない沢山の施設が彼らにはありました。難民として生きていくということは、本当に大変なことです。生活の基盤となる土台も、経済力もないのですから。アフガンに帰国したとき、難民として生きることの厳しさを改めて思い知りました。」

学校教育はいつまで受けられましたか。

パキスタン・ペシャワールの難民学校で6年生まで学びました。

どのようなお仕事してきましたか。

店員として働いた後、国連でドライバーの仕事に就き、2008年2月からJVCで運転手として働き始めました。

子ども時代の記憶として何が残っていますか。

子ども時代の思い出として心に残っているのは、初めて落第をした時、落第・及第の意味が分からず嬉しかったのです。及第した叔父と一緒に家に戻ったのですが、玄関から大きな声で喜々として叔父の及第と自分の落第を家族に告げたのです。これは今でも家族が語る私の有名なエピソードです。

ザマヌッラーさんの趣味は何ですか。

クリケットです!!

ご家族は何人いますか。

結婚し、男の子1人、女の子2人に恵まれました。

運転手としてどのような仕事をしていますか。

出勤するとまずエンジンオイル、タイヤなど車のチェック・フロントガラスの清掃をします。その日のスケジュールを確認し、スタッフのピックアップやの銀行や省庁への送迎をします。

ハンドルを握るとさらに真剣な目つきにハンドルを握るとさらに真剣な目つきに

どのような時に仕事に対する満足を感じますか。

スタッフを乗せて外出し、事務所に無事に戻って来た時です。

仕事の難しいところは何ですか。

いつもは(ジャララバード)市内移動の担当なので、村担当のドライバーの代わりに街にある事務所から、農村部の村まで赴くときは緊張します。

混雑するジャララバード市内混雑するジャララバード市内
舗装されていない道も多い活動地の村舗装されていない道も多い活動地の村

将来の夢は何ですか。

私は教育を受けられなかったので、自分の子ども達にはアフガニスタンに役立つよう教育を与えていきたいと思います。

日本の人々へのメッセージはありますか。

困難な時期に、私たちを援助してくださった日本の人々に感謝しています。

これからもよろしく!これからもよろしく!
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