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千葉県立流山おおたかの森高校での講演会報告

JVCアフガニスタン事業担当補佐 谷山 由子
2009年3月13日 更新

寒さが緩み始めたとはいえ降り続く雨に肩をすぼませながら千葉県内にある講演会会場に向かったのはほんの2週間前、2月下旬のことでした。今回お話をさせていただいたのは、千葉県立流山おおたかの森高校。千葉県の学校再編に伴い、2008年4月県立流山中央高校と県立流山東高校が合併し新たに開設された高校です。
講演会当日は、313名の高校2年生全員が体育館に集まり、私の講演を聞いてくれました。さて、その講演を聞いて高校生のみなさんがどんな思いを抱かれたのか、今回はその感想を共有させていただきます。本当は全員の方の感想・意見それぞれを掲載したいのですがページに限りがありますので、皆さんの声が凝縮されていると思われるもの4つを選ばせていただきました。

1.講演の要旨

・アフガニスタンに行った理由
  -戦争をやめさせたいから 
  -戦争で苦しんでいる人たちを助けたかったから;お母さんと子どもの命を救うための診療所運営、子どもたちが通う学校の再建を手伝う。(写真を使い説明しました)
・行ってみて驚いたこと
  -アフガン人はことばも文化も違うのにすぐに友だちになれる(谷山由子撮影ビデオ(編集版)『アフガニスタンの人と文化』を上映しコメントしました。)
  -日本とアフガニスタンをつなぐ文通がはじまった(2003年〜2007年)(アフガニスタンの女子高校生から届いた手紙を4通読ませてもらいました。)
  -苦しみから目をそむけたい、けれどアフガニスタンで起きている現実をみつめ状況を今より良くできるよう、アフガニスタンの人たちと一緒にこれからも取り組んでいきたい。(アフガン関連ニュース映像を一緒に見ました。)

ナズィアの手紙ナズィアの手紙

2.生徒の方々の感想(4名)

(1)Y.Iさん(高校2年生女子)

1.アフガニスタンについてのイメージはどう変わりましたか
戦争やテロは昔のこと、またはたまにおこるだけだと思っていた。でも、つい最近のオバマ大統領就任のことや、昨年8月の男の子の写真が〔ニュースの映像に;報告者補足〕出てきたことから、アフガニスタンでおこっていることをすごく身近に感じた。日本のアフガニスタンへの関わりは、これから大きくなっていくだろうが、同時に今の日本の政府が心配になった。麻生総理はすぐ辞任すべきだという意見を朝のニュースで聞いた。日本内でこんな状態なのに、アフガニスタンを支援することができるかとても疑問だ。

2.講演を聞いての感想
講演はビデオや説明、着物も持ってきてくださったので、とてもわかりやすかった。今現在自分にできることなんて考えても、そこらにいる高校生一人に何ができるのかぜんぜん思いつかない。でも、何かしらできることは必ずあると思う。だからそれを探していこうと思う。今回の講演で一番印象が大きかったのは、子どもたちのことだ。戦争やテロの中で生きているなら、もっと暗い子たちばかりだと思っていたが、とても明るくてちょっと驚いた。日本もアフガニスタンも子どもはかわらないんだと思った。

(2)Y.Iさん( 高校2年生女子)

1.アフガニスタンについてのイメージはどう変わりましたか
先ず、アフガニスタンで戦争が起こっていることは知っていました。それに対して、そんなばかばかしいことなんて、やる意味があるのだろうか。人を殺してまでやる意味がどこにあるのか。人を殺したところで、何を得るのだろう。と思い、戦争なんて嫌だ。あってはならないと、感じるばかりでした。しかし、自分1人では、どうすることもできず、ただただ無力さを思い知るだけでした。

2.講演を聞いての感想
そんな中、変わらない、変えられない現状の中で、必至に生きている人々の姿を少しだけ見ることができて、「何やってんだ。」から「負けるな。」「希望を失くさないで。」と思うことができました。自分はいくら戦争が嫌だと思っても何もすることができません。
だけど、谷山さんたちNGOの方々は互いに力を合わせ負けそうな人々に希望をあたえているんだと思いました。私も少しでも力になりたいと感じました。日本で生活していては日常の幸せに気づくことはできませんが、アフガニスタンの人々は、日常の幸せを知っているようにも感じました。死と隣合せでいることが、日常生活というなかでの幸せをあらわにしている…。そんな中で暮らす人々を見ること(ビデオ、写真ですが)ができて、とてもいい経験になりました。本当は実際に自分の目で見たり、聞いたりしたいです。このような貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。戦争にくるしむ人々に、幸せが1秒でも早く訪れることを心から願っています。

(3)Y.Tさん(高校2年生男子)

1.アフガニスタンについてのイメージはどう変わりましたか
常に戦争をしていて、国民はみんな苦しい生活をしていて暗いというイメージがあったんですが、今回の講演を聞いて自分が想像していたのと違ってみんな、明るく楽しい生活をしているなあと思った。

2.講演を聞いての感想
アフガニスタンの人はみんな強いと思った。でもその強さはだいじな物や人を失ったからこそ身についているんじゃないかと思う。失った人の分まで、という気持ちがあるから頑張って生活をしているのだと思う。アフガニスタンの人は強いと思うけど、その強さは戦争が起きて、その怒りから生まれたのだと思う。
そういう強さなら、自分はいらない。
やっぱり、家族や友達と共に成長したいと思うから。
この感想文ではうまく自分の気持ちを伝えることはできません。しかし、これだけは自分が常に願っていることです。みんながみんな、大切な人や物を失わずに、毎日が楽しく平和でいられる世界になってくれればいいなあと思っています。

(4)S.Mさん(高校2年生女子)

1.アフガニスタンについてのイメージはどう変わりましたか
結構危ない人が多そうな感じしたけど、実際そうではなくて優しい人が多い所なんだなーって思った。でもやっぱアフガニスタン=戦争ってゆうイメージは変わらなかった。

講演を聞いての感想
みんな学校いやー、勉強いやー、って思ってるけど、勉強とかできる環境にいる私達はとても幸せな事なんだなと思った。あと、宗教の違いとか大きいと思った。世界中が日本のように平和で法律もちゃんとあるような所になるように募金とかありそうだし、助けられそうな事はアフガニスタンの人達の為にしてあげるべきだと思った。

3.担当教諭からのコメント

「オバマ大統領がアフガニスタンへの1万7千人の増派を決め、日米首脳会談を翌日に控えるというタイミングではありましたが、ふだんニュースを見ることも少なく、自分の周りのことしか見えていない生徒たちが、“遠い国の話”をどれだけ聞いてくれるか不安でした。しかし、谷山さんの写真やビデオを使っての熱のこもったお話に生徒たちは惹きつけられ、アフガニスタンの人の立場を考えた感想が多かったのは、嬉しい誤算でした。事実をわかりやすく伝えること、人と人とのつながりを大切にすることの重要性を改めて認識した1日でした」石塚 誠(千葉県立流山おおたかの森高校教諭・JVC会員)

4.講演を終えて

何回やっても講演会というものは緊張するものなのですが、この日はなぜか緊張することもなくむしろ高校生のみなさんに会うのを楽しみにして臨むことができました。JVCの会員でもある石塚先生には今までもいろいろとご協力いただき気心が知れているということもありましたが、何回か高校に行かせてもらっているうちに高校生の方たちのまっすぐな瞳にみつめられてもそれをわずかですが受け止められるようになったからかもしれません。講演中、よく怖いほど一直線にこちらをみている瞳に出くわすことがありますが、今回も何回かドキッとさせられました。教育現場で何もできない私ですが、アフガニスタンで出会った人たちのことやそこで感じたり考えたりしたことをそのまま話すことでその瞳への返事になればと、つたない報告をさせてもらっています。そしてそれが、少なからず届いていたのかなと感想を読ませていただきうれしくなりました。日本でもアフガニスタンでも、直接話すことの大切さを実感させていただく貴重な機会をいただき感謝しています。

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