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東北アジアの平和は武力では実現できない

2017年9月26日 更新

朝鮮半島を巡って、アメリカ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)による「挑発合戦」が続き、東北アジアの平和がますます遠ざかっています。
私たち日本国際ボランティアセンター(JVC)とアーユス仏教国際協力ネットワークは、長年にわたって市民レベルで北朝鮮との交流を積み重ねてきました。そうした経験を踏まえ、最近の情勢と私たちの活動について、以下のように基本的な立場を表明します。

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東北アジアの平和は武力では実現できない
私たちは、市民による顔の見える交流と対話をこれからも続けます

今年に入り、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とアメリカ合衆国の間の緊張が極度に高まっています。北朝鮮はミサイル発射実験を繰り返し、9月3日には6回目となる核実験を実施したと発表しました。これに対し、国連安全保障理事会が制裁決議を全会一致で採択したものの、直後の9月15日に北朝鮮はまたミサイル発射実験をおこなうなど、さらに挑発的な行為を続けています。

9月19日からの国連総会における一般討論演説で、トランプ米大統領は北朝鮮が挑発行為をやめない場合は「完全に破壊するほか選択肢はない」と強い口調で非難し、安倍首相は「必要なのは対話ではなく圧力だ」と訴えました。さらには日米韓の弾道ミサイル防衛演習も予定されています。私たちは北朝鮮のこれ以上の核開発と実験に強く反対するとともに、止むことのない威嚇とけん制の応酬が、東北アジアでの直接の武力衝突に発展する可能性を深く憂慮します。

朝鮮半島では、いまだに戦争が終わっていません。1953年に朝鮮戦争の休戦協定が結ばれて以降、終結に向けた試みは結実せず、北朝鮮は、自主自立と朝鮮戦争の平和協定締結の手段として、経済発展と核保有の並進路線を方針として定めるに至りました。私たちは、平和協定の締結という大きな目標を見失わず、それに向けた対話の場を設定することが、問題解決の第一歩であると考えます。

現在の日本では、北朝鮮の脅威がことさら強調され、対話の可能性は見出せないかのような報道がなされています。また北朝鮮の国としての主張を知ることはあっても、人びとの声を聞く機会はほとんどありません。

私たちは国際協力NGOとして、1990年代より北朝鮮への人道支援をおこない、また子どもたちの絵画を通じた交流を積み重ねてきた経験を通して、国交がなくとも、朝鮮の人びとと接点を持ち、対話のできる関係構築も可能だと実感してきました。北朝鮮には、「絵を送るだけでなく平壌に遊びに来て」と日本の子どもに手紙を送る小学生や、「国交正常化に向けて手を携えていける日本の仲間に出会いたい」と望む大学生がいます。交流に参加し、「私たちは『国』の言葉のみに焦点を当て、国を構成しているはずの『人』の声に耳を傾けることを忘れている」との気付きを得た日本の学生もいます。

このように、実際に出会い、歴史的経緯をふまえてお互いを理解しようとする努力こそ、相互の不信感や敵対感情を煽るよりも、平和な未来への道筋を示す可能性を持っています。
政治的環境を即時に改善できなくとも、私たちは可能な限り往来を重ね、朝鮮の人びとの声を日本に届け、日本からの声を朝鮮にも届けながら、東北アジアの平和な未来をきりひらくことに力を尽くしていきたいと思います。

2017年9月22日
アーユス仏教国際協力ネットワーク
日本国際ボランティアセンター

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