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声明

KOREAこどもキャンペーン
戦後70年に寄せる市民からの声明
「今こそ歴史を真摯に受けとめ、市民同士がつながり、東北アジアの平和をつくっていきましょう」

2015年8月 7日 更新

JVCを含む3団体が構成する「KOREAこどもキャンペーン」は、「朝鮮民主主義人民共和国の子どもたちへの支援と、日朝の友好親善、21世紀の東北アジアの平和構築に市民として寄与する」ことを目的に朝鮮民主主義人民共和国の子どもたちへの人道支援をスタートしました。

今年、戦後70年を迎えるにあたり、アジアの近隣の国々からは、日本がどのようなメッセージを発信するのか注目されています。支援を切り口に、20年近くにわたって朝鮮半島の人々と向き合い、相互の理解を深めたいと考えてきたKOREAこどもキャンペーンは、隣国との対峙ではなく、互いの声に耳を傾ける市民同士の対話の積み重ねが今こそ重要と考え、以下の声明を出しました。

この声明に賛同くださる個人・団体をひろく求めています。
ご賛同いただける方は、フォームからご記入・送信ください。

もしくは、賛同用紙をダウンロードして、ご利用下さい。

また、今回の声明をひろく知っていただくイベント「孫崎享さんと考える 東北アジアの平和とNGO・市民交流の可能性」を9月11日に開催します。
詳細は、こちらをご覧ください。

ダウンロードできるデータ
KOREAこどもキャンペーン 戦後70年に寄せる市民からの声明「今こそ歴史を真摯に受けとめ、市民同士がつながり、東北アジアの平和をつくっていきましょう」(PDF、250kB)

以下、本文です。

KOREAこどもキャンペーン
戦後70年に寄せる市民からの声明
「今こそ歴史を真摯に受けとめ、市民同士がつながり、東北アジアの平和をつくっていきましょう」

2015年7月24日

2015年8月、日本は戦後70年を迎えます。隣国である大韓民国とは国交正常化から50年が経ちましたが、朝鮮民主主義人民共和国とはいまだに国交がなく、今後の関係改善への道すじが見えない状況にあります。

私たち「KOREAこどもキャンペーン」は、朝鮮民主主義人民共和国の子どもたちへの支援と日朝両国の友好親善、21世紀の東北アジアの平和構築に市民の立場から取り組んできた市民グループです。これまでの活動と経験から、隣国との真の友好関係を築くためには、歴史に真摯に向き合い、市民と市民が直接出会って対話を重ねていくことが何よりも大切であると痛感しています。私たちは、近々発表されるといわれる戦後70年の談話が、1995年の村山談話に含まれていたように、日本が先の戦争および植民地支配に対する痛切な反省と、アジアを中心とする国々の人たちに対して多大な損害と苦痛を与えたことに深いお詫びを表明した内容になることを強く望みます。

私たちは、1996年に朝鮮民主主義人民共和国で大規模な洪水被害に伴う深刻な食糧不足が発生した際に食料や医薬品等の救援物資を届けて以来、人道支援に取り組んできました。国交がないだけでなく、歴史問題の葛藤を抱えた中で始めた支援は、まさに手探りの状態から出発しましたが、同じ市民の立場で困難を抱える人たちを支えたいとの思いで活動を行いました。さらに、2001年からは、朝鮮半島と日本に住む子どもたちの描いた作品を展示する「南北コリアと日本のともだち展」を、他のNGOや関係団体等の協力のもと開催し、大韓民国や朝鮮民主主義人民共和国でも絵とメッセージを手段とした交流を実現させてきました。それぞれの国で参加した子どもたちが、絵画を通してお互いへの関心を持ち、違いを認め合い、そして歴史に学びながら、ともに平和な東北アジアを築いていく仲間になることを目指して活動を行っています。

こうした活動は、その時々の政治状況にも大きく左右され、紆余曲折を経ながらも現在に至っています。実際に平壌で開催していた絵画展は、日朝関係悪化の影響もあって、開催できなくなりました。しかしながら、私たちは東北アジアの平和をつくっていくためには日朝の市民交流は不可欠だと考え、諦めることなく市民同士の交流を継続させ、絵画展の再開を粘り強く働きかけた結果、昨年8年ぶりに開催することができました。これは、私たちが地道に平壌の市民と顔の見える信頼関係を築いてきたからこそ可能になったものと自負しています。毎年日本からの訪問団を受け入れている現地小学校の校長先生は、「日本に対して悪い印象を持っていましたが、日本の方が何回も訪問してくださることで、戦争ではなく平和を守ろうとする子どもたちの希望や私たちの気持ちを理解してくれる人たちがいることを知り、お互いの気持ちが近づいたと感じます。こうした平和に対する同じ思いを合わせれば、将来大きな力になると思います」と話してくれました。一方、昨年平壌を訪問して現地の大学生と交流した日本の大学生は、「また会いたいという友人や大切な人ができました。でも簡単に会えない現実があります。その理由や背景を考え、そういう中でどうすればいいのかを逃げずに考え続けたいです」と感想を述べています。

私たちは上記の活動を通じて、対立を乗り越えるためには、何度も顔をあわせ、話し合いを重ねることで相互の信頼関係を築くことが何よりも大切であることを学びました。これは、日本国内で起きているさまざまな問題にも当てはまると考えます。私たちの活動は、多くの在日韓国・朝鮮人にも支えられていますが、昨今日本社会では、人種、国籍、思想、性別等に関する憎悪に基づく差別言動である「ヘイトスピーチ」が大きな社会問題になっており、誹謗、中傷、差別の対象がこれまで以上に在日韓国・朝鮮人に向けられていることに強い憤りを覚えます。私たちは、立場の異なる相手であっても敵愾心をあおるのではなく、互いを認め合い、対立を対話へと変えて、粘り強く対話を重ねていくことが真の平和と友好に結びつくと考えます。

こうした観点から、私たちは、戦後70年の談話が歴史の事実を直視して戦争を二度と起こさないことを内外に表明し、東北アジアをはじめとする地域の平和と安定を希求するものとなることを強く願います。隣国を脅威とみなして敵対するのではなく、対話のための不断の努力を怠らないこと、そして、独善的なナショナリズムやヘイトスピーチに象徴される誹謗、中傷、差別のない社会の実現に向けたメッセージを発信することを希望します。

これまで東北アジアで平和の実現が難しい要因として、冷戦構造や国家体制の違いなど政治的な理由がよく挙げられますが、私たちは、地域の中で歴史の事実が共有されず、しかも次世代に継承されていないため、同じ過ちを繰り返すのではないかとの危惧や根深い相互不信がその背景にあると考えます。この状況を打破するためには、将来を担う若い世代が国家間の関係にとらわれず、同じ市民の立場で過去の歴史を正しく踏まえながら、隣人として助け合い、お互いへの理解を深めることが何よりも大切であると考えます。そして、将来的にこの地域に住む人たちの間に揺るぎない信頼関係が築かれ、平和な東北アジアを実現するには、政府だけでなく、同じ市民として実践できることを追求していかなければなりません。

私たちの活動は、常に国際的な政治状況の影響を受けながらも、20年余りにわたって、隣国の市民同士の交流や協力を紡いできました。私たちは、この活動で得た経験や思いを多くの人に伝えていき、共有していきたいと考えています。そして、同じ東北アジアに住む仲間として一緒にこの地域に真の平和をつくっていけるよう、これからも市民同士の信頼醸成に結びつく交流・協力活動を続けていきます。

KOREAこどもキャンペーン構成団体
 認定NPO法人日本国際ボランティアセンター
 認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
 認定NPO法人地球の木

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