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スタッフのひとりごと

「俺も農業やってんだけどさ~」

JVC代表理事 谷山 博史
2013年10月15日 更新
ひとりごと:谷山博史さんイラスト/かじの 倫子

自宅のある高円寺で、今年から阿波踊りを始めた。私の持ち場は締太鼓だ。中年の素人が20年以上のベテランに交じって練習する。皆地元の人なので話の輪に入るのがなかなか難しい。何々ちゃんがどうのこうのと、他のチーム(連という)の人の噂となるとまったくついていけない。それでも歯を食いしばって毎回練習と飲み会に出ている。

もうひとつの趣味は、PARCが主催する『東京で農業』の研修だ。今年で3年目に入った。毎年30種類近くの野菜を作る。一畝(約1アール)程度の畑を5~6人のチームで耕すのだが、鍬を振るう時は腰にくる。夏のキュウリやトマト、ナスはいつも食べきれずに難渋する。でも土に触れると元気が出てくる。

忙しいのによくやるよ、と言われる。そう、われながら意地になっているようだ。JVCに関わってから私はずっと農業だ、コミュニティが大事だと言ってきた。しかしそう言う当の本人は農業にもコミュニティにも関わっていない。ここらでそろそろ言っていることとやっていることを近づけようと思い立った。おかげで、南アフリカに行った時は菜園をやっている人と、「トマトの脇芽採りが大変なんだよね」などといっぱしに「実践者」の会話を交わすことができた。南相馬では「俺も阿波踊りやってるから野馬追いの大切さがわかる」などと利いた風なことを言う。少し軽すぎるが気持ちは通じる。

実は、農業も阿波踊りも連れ合いが先に始めた。自分でもやりたいと思いながら踏ん切りがつかなかったが、着々とお膳立てができていた。人を巻き込むことを仕事にしている私が、どんどん巻き込まれていく。次は何に巻き込まれていくのやら、今度は地元の自治会に関心を示しているようだ。くわばらくわばら...。

No.294 新事務所で森の暮らしにふれる (2012年4月20日発行) に掲載】

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※後日、掲載年月別一覧を用意します。

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