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スタッフのひとりごと

見知らぬ花束

アフガニスタン事業担当 加藤 真希
2013年10月 8日 更新
ひとりごと:加藤さんイラスト/かじの 倫子

先日、外出中に携帯電話が鳴って、出ると宅配の人からだった。「お花が届いているのですがご在宅ですか?」と言われ、一瞬きょとんとした。花なんて、誰かにもらう筋合いがあったかしら? 誕生日でもないのに? 送り主を尋ねると、聞き慣れない会社名の「なんとかグリーン」さんで、住所が神奈川県だった。ますます訳がわからない。とりあえず不在票を置いてもらうことにして電話を切った。花というのを聞き間違えたかも? 誰かと間違えてるんじゃないのかな? ...考えても考えても、全然思い当たる節がない。

帰宅して不在票を確認すると、やはり「なんとかグリーン」さんから「私」宛に「花」のお届けがあることになっていた。再配達までの間も、頭からハテナが拭えない。

そしてとうとうその届け物を受け取ったら、それは見事なユリの花束だった! ふわっと広がる豊かな香りと品格のある白と薄ピンクの大振りな花びら。美しい! ...でも、怪しい。この物騒な世の中、悪質な嫌がらせなのかと深読みして恐る恐る手に取ってみる。何か仕掛けられているのか?とすら疑う。キレイな花束を、眉をひそめ、できるだけ体から離して見ている自分の様子は、ちょっと滑稽だったと思う。

ふと、花の間から小さなカードがぽとっと落ちた。見ると、短いメッセージと差出人の名前が。実はこれ、私が高校時代に留学していたときの、元ホストファミリーのパパからだった。ニュージーランドにいる彼が、JVCに就職して新しい生活を始めた私にお祝いの花を贈ろうと思い立ったらしく、日本の業者に注文したのだった。なんだ、よかった~。疑ってごめんね。こうして疑いの晴れたユリは、その日から私の部屋を華やかに彩ってくれた。

No.299 変わるラオスで 変わらないラオスで (2012年12月20日発行) に掲載】

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※後日、掲載年月別一覧を用意します。

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