
タイ事業担当: 下田寛典
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開発やNGOに関心があり、自ら学ぶ姿勢がある人を対象に、タイのNGOが活動している農村に1年間派遣するプログラムです。興味のある方は、担当・下田までご連絡ください。
※2008年度の応募は締め切りました。
趣旨について
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■生ゴミ堆肥化プロジェクトを行う派遣先で
活動する9期生 |
このプログラムは、国際協力や環境保護活動、開発、NGOに関心があり、学ぶ姿勢がある人を対象にしたものです。
開発活動を行ううえで、「相手の文化を尊重した開発」や「住民主体の開発」といった事がひろく謳われています。実際には開発学など机上で学んだ知識だけでは、現地住民の暮らしぶりや文化、慣習を十分に考慮した活動は行えないばかりか、ときに現地住民の暮らしにマイナスの影響を与えることにつながります。本当に役に立つ「開発活動」はどうあるべきなのか。「開発活動」の対象となる現地住民の視点に立って、「国際協力」のこと、「開発」のこと、「NGOの役割」について学ぶプログラムを企画しました。
このプログラムは、タイの派遣先の農村で暮らしを共にし、自分の周りの人たちと一緒に、「開発」のこと、「NGOの役割」について、「生きる」ことについて彼らの声に耳を傾けながら真剣に考え・学ぶための研修機会を提供するものです。
このプログラムでは、「開発」を考える上での必要な思考を養い、将来はNGO活動をはじめさまざまな分野での社会活動を担えるようになることを目的としています。何かに「貢献する」、何かを「手伝う」のではなく、あくまでも「自ら考えて学ぶ」ことが目的です。
日本やタイのNGO活動や農村での生活が学べるよう、タイのNGOの活動地である農村が主な派遣先となります。また、都市と農村の格差や貧困を生み出している現状についても、南の国、農村側に立って感じてもらいたいと考えています。
農村に派遣されてからは、派遣先もJVCも仕事を与えたり、何か指示したりすることはありません。自分が何をしたいのか、何を学びたいのかをはっきり相手に伝えることから始まります。このプログラムは、単に自分探しのためだけであったり、海外での変わった体験のようなものを期待している人のためものではありません。
自分のこれまでの価値観や知識を一から問い直し、これから先の新たな道を見つける一年間となることを期待しています。
募集要項
期間
2008年5月中旬〜2009年4月末
募集人数
若干名
応募資格
- 国際協力、NGO活動に関心があり、このプログラムを通して何を学びたいのか明確な目的意識をもっている人。
- 何事においても積極的に行動できる人。
- 周囲の人々と協調性のある人。
- 年齢不問。英語力不問。
※現地で4週間のタイ語研修があります。現時点でタイ語は話せなくてもかまいませんが、農村派遣後も独力でタイ語力を伸ばす意志がある方に限ります。
参加費
70万円
※JVCに前もって納めていただきます。この参加費には、往復の航空運賃、1カ月間のタイ語研修、農業等の研修費、
海外旅行保険費用、プログラムコーディネート費、諸経費などが含まれます。但し、これには食費、スタッフの同行しないタイ国内交通費(例:ビザ更新のための一時的出国に伴う経費)、個人的生活雑費等は含まれていません。
※参考:過去の参加者は参加費以外に10〜20万円を持参しています。
責任
原則的にはインターンは自主的、主体的に行動し、その結果については本人が責任を持つのであってJVCは責任を持ちません。しかし、受入れ先と問題が生じた場合はJVCが調整します。
募集プロセス及び派遣後のスケジュール
- 応募締切:2008年2月22日(消印有効)
- 面接:2008年2月28,29日(予定)
- 派遣者決定: 2008年3月上旬
- タイ派遣: 2008年5月中旬
■決定後の予定
- 3月下旬:JVCから必要書類送付
- 3月末:ビザ取得手続きのための書類提出
- 4月初旬:ビザ取得手続きを開始
- 5月初旬:日本にて1週間程度の派遣前研修/オリエンテーション(一部合宿あり)
- タイ到着から5週間:カオデーン農園(ムクダハン県)にて派遣前研修。この期間に派遣先が決定されます。
- <内容> オリエンテーション/農作業実習/4週間のタイ語研修
- この期間中、当プログラムにふさわしい人物ではないと判断した場合には、帰国してもらうこともあります。
農村へ派遣後、カオデーン農園にて中間報告会、他のNGOへのスタディーツアーなどを予定しています。帰国1ヶ月前に1年の活動を振り返るための最終報告会を行い、帰国後は東京にて一般向けの報告会を行います。
※カオデーン農園
2003年までJVCはバンコク市郊外で自然農業を実践するモデル農園を運営し、自然農業やNGOスタッフ、農民を対象に研修機会を提供してきた。当時の研修生のひとりが、現在ムクダハン県で農園(カオデーン農園)を開いて有機農業を実践している。
サポーターを募ること
派遣が決定したら、自分をサポートしてくれる応援・支援者を20人募ることが必須条件です。
応援者・支援者制度を設ける目的は、このプログラムに参加する動機や、このプログラムを通じて何を得ていこうとしているのか、インターン自身の経験や学んだことを日本の家族、友人、知人と共有し、彼らにも関心をもってもらうためです。インターンは定期的に応援者・援助者に、そしてより多くの日本の人々に、ニュースレターなどを通して自分の経験を分かち合い、仲間を増やしていくことが期待されます。
JVCは、サポーターの方々にこのプログラムをはじめJVCの活動に関心を持っていただくことを目的にこの制度を設けています。
修了後の進路について
帰国後の就職の斡旋は基本的にはしていません。適当な求人があった場合にはご紹介します。また帰国後にJVCのスタッフになれるわけではないことを、予めご了承ください。
- 第1期生は帰国後、医療・保健活動を専門にしているNGOのスタッフとして活躍しています。
- 第4期生の一人は、現在JVCのスタッフとして、JVC東京事務所で活動しています。
- 修了生の中には、地域NPO、農業(就農者)、国際林業(研究者)、東洋医学(東洋医学従事者)、食と栄養(栄養士)などの分野で活動しています。
応募の方法
専用の申込用紙と志望動機作文(1,500字、形式自由)をJVCに提出してください。作文には、(1)どのようなことに問題意識を持っているのか、(2)タイの農村、NGOから何を学びたいか、(3)将来何をしたいと考えているのかという内容を含む志望動機を書いてください。応募書類は返却しません。申込用紙は、こちらからダウンロードすることができます(印刷してご利用ください)。
お問い合わせ
詳細はJVCタイ担当の下田まで。
特定非営利活動法人
日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル6F
TEL:03-3834-2388 FAX:03-3835-0519
E-mail : arita@ngo-jvc.net(下田)
タイの受入れ団体紹介
ポン郡有機野菜市場ネットワーク(コンケン県ポン郡)
2000年にJVCタイによる地産地消、地域経済・資源の循環、生産者と消費者の関係構築を目的とした「地場の市場プロジェクト」から始まった活動。ポン郡内の有機農産物生産者が、町の消費者に直接農産物を売る市場を運営する。元々、村内の小さな朝市の活動として始まり、2002年からはポン郡の郡庁前の敷地で毎週月曜と金曜に朝市を行うようになった。現在の生産者会員数は、200人以上。
これまで地元で生産できるものでさえ外部から購入するという状況がつくられていたが、地元で生産されたものを地元で消費する場ができたことで、お金のみならず、地域の資源が村内で循環するようになった。収入の向上だけでなく、子ども、女性など幅広い層がこの市場に参加でき、村が活性化された。
JVCのプロジェクトとしては2005年に終了し、現在では生産者会員による「市場委員会」を中心に運営されている。
レインボープラン (カラシン県ブアカオ市)
山形県長井市の生ゴミ堆肥化・レインボープランを手本に始まった同様の活動。タイ人農民活動家たちが長井市に視察・交流に行った際に長井市のレインボープラン・プロジェクトを学んだ。その後、カラシン県ブアカオ市で有機農産物生産者と消費者を結ぶことを目的にプロジェクトとして立ち上がった。消費者(学校、家庭など)から出る生ゴミを集め、それを堆肥化し、生産者が農産物の生産に使う。それによってできた農産物を、消費者が食すという循環を実現。ブアカオ市も協力するようになり、現在では市のプロジェクトとなっている。
修了生からのメッセージ
第4期生 下田寛典
(チュンポン県、スワンデック、2001年5月〜2002年5月)
自分には何かできるだろう。そう思っていました。私が派遣されたところでは、私より年下の青年が農業から大工から何でもこなしていました。現地に暮らす人たちは「自分の力で生きていく力」を持っていました。インターンでの生活は、言葉の壁や習慣の違いにぶつかりながら試行錯誤の毎日で、何でも出来る彼らを前に、自分は大したことも出来ず、「外国人がここで活動する意味はなんだ?」と自問しました。
その答えを求め、もう一度現地入りした2004年末、スマトラ沖で発生した津波が、私の派遣されていた近くを襲いました。私にたくさんのことを教えてくれた人たちが被災したかもしれない。テレビの向こう側の出来事は、私にはもう他人事ではありませんでした。「他人事には思えない人たちが海の向こうに居る」、それはインターンを通じてタイの人から教わった大切なつながりです。それは、いまの自分が国際協力の仕事をする際の一番ベースになっている部分です。
(現在JVCタイ事業・スタッフ)
第9期生 香川友紀子
(カラシン県、レインボープラン、2003年11月〜2004年11月)
海の向こうの南の国には、自給自足でのんびりと人々が暮らす楽園があるような気がしていました。日本でなくしてしまったものをそこで取り戻せるような気もしていました。国際協力という名の下に、貨幣ありきの価値観を押し付けるな!と、私の方こそ文字から得た情報に呑まれ傲慢に思っていました。
農ある暮らしのみが進むべき道と考え帰国した私は、何の因果か都市に暮らす主婦になりました。この地に住んで三年、地域に根を張り、生活クラブの活動を通じて食育や石鹸づくり、地域福祉、リサイクル運動、お互い様の助け合いを勧め、またWE21という地域NPOでの開発教育にまで、都市に居ながら四方八方に農ある暮らしの小さな波風は広がっていきます。日々の行動一つ一つが全ての国に繋がっている。できることを周りの人と手を取り合い、継続していく。これがインターンを経て私が悩み考え進む生き方に他なりません。
(現在主婦、地域NPOで活動)
第9期生 有田ゆり子
(コンケン県 ラーンの森村人機構 2003年11月〜2004年10月)
学生時代から自然保護に関心を持ち、卒業後は地方自治体に就職し、余暇ではNGOのスタディツアーに参加しました。これらを通じて日本のODAが「発展途上国」で環境破壊を引き起こしている事実を知りました。とりわけ農林業や自然保護では、地域に住む人々の視点で生活や経済、文化との関係を考慮して取り組まなくてはいけないのでは…と思うようになりました。この思いを肌で体験したいと思い、思い切って退職、インターンシッププログラムに参加することにしました。
派遣先では村人と共に生活し、共有林の保全活動や農業を学びました。そこで輸出向けの作物栽培による土壌劣化や農薬被害を目の当たりにしました。政府によって行われた住民の強制移住とその跡地へのユーカリ植林等の事実も知りました。不適切な方法で生産された農産物や木材を日本が輸入することが、間接的に南の国々の自然や健康を脅かしている!衝撃が走りました。
地域資源を活かし、自然が身近にあるライフスタイルへ転換することが、海外に依存せず、搾取を行わない社会を実現するのではないか。今後は自分が得意な「研究」というアプローチから、インターンで見つけた思いを伝えていきたい。そう思っています。
(現在、大学院研究生)
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