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イラク現地調整員: 原文次郎
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■100人の参加者で活発な議論が 行われた会議の冒頭で挨拶する NGO関係者
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ヨルダン発のイラク・ブリーフィング第2号でお伝えしましたが、NCCI(イラクにおけるNGO調整委員会)は、5月28−31日にかけてイラクの隣国ヨルダンで開催したワークショップと国際会合「イラクで非暴力を広め平和を主導するためのネットワーキング会合」を受けて、6月8日付けでプレスリリースを発表しています。
奇しくもこの日は新イラク首相が治安担当の主要ポストである国防大臣や内務大臣らの人事を発表し議会承認を得たその日でした。また、武装集団の指導者と言われるザルカウィ容疑者が米軍の空爆により殺害されたとの発表があったその日でもあります。ここにNCCIプレスリリースの日本語訳を掲載します。英文の原文掲載先は以下の通りです。
http://www.ncciraq.org/breve.php3?id_breve=691
(リンク先などは原文の英語/アラビア語のままです。)
暴力に反対します
イラクにおけるNGO調整委員会(NCCI)
プレスリリース(2006年6月8日)
NCCIは以下を提唱します。
- あらゆる平和的な手段によって暴力を止めること。すなわち、軍隊や民兵の増員、殺人者の刑罰からの免責、テロリストたちへの安全の保障、制限のない銃器の使用があってはならない。
- 報復する言い訳として宗教や派閥、性別、名前、出生国、国籍、およびその他の違いを強調するために人々が分類される方法を使い、人々を分断することを止めること。
- 正規の兵員に対し、人権を尊重するよう啓発、トレーニングし、違反に制裁を加えること。
- 民兵を解体し、正規の兵員に吸収させること。また当然その際には事前に、人権に関するトレーニングを受けさせること。
- 法の支配を実行し、犠牲者を救済するために効率的な司法制度を確立すること。それと同時に司法制度はその法の支配を強化し、違反を行った者を罰するものでなくてはならない。
- 銃器や弾薬を没収し、国境の巡察を強化することによって武器の不正取引を止めること。違法な銃の携帯には厳しい罰則や制裁を加えるべきである。
2006年5月31日に、NCCI(イラクにおけるNGO調整委員会)は「イラクにおいて非暴力を広め、平和を主導するためのネットワーキング会合」を開催しました。この会合にはNGO、市民団体、国際機関、政党、報道機関などから100名の人々が集いました。この会合は同じ題目で開かれた2日間のワークショップに引き続くものです。
このワークショップを開催した主な理由:
- 全ての援助関係者は、民間人(女性、子ども)と同様のリスクに直面している。時としてそれ以上のリスクを負うこともある。なぜなら彼らは活動的であり、現場で何らかの配給を行ったり、場合によっては武力による戦闘の只中に置かれるからである。この3年の間に多くの友人や同僚が亡くなった。多くの受益者たちは攻撃目標とされた。親族を失っていないイラク人の家族などはほとんど一家族もないと言ってよいほどである。こうした緊張状態は人々の間に劇的な結果をもたらした。それゆえ、NCCIは人々の側に立ち、なかでももっとも脆弱な人々の立場に立つ。
- NCCIは既に3月末にイラクにおける暴力が人道的な緊急事態に及ぼす影響に関するワークショップを主催した。そのワークショップの結論のひとつは、暴力のレベルは許容できないものであり、受け入れ難いものだということだ。
イラクの人々、民間人とりわけ最も脆弱な層の人々は治安の安全を必要としている。援助関係者はもっとも脆弱な層の人々に支援を届ける安全な経路を必要としており、ソーシャルワーカーは彼らが働く地域社会との信頼関係を構築する必要がある。 それゆえ、現在の最優先事項は、イラクの人々が直面している暴力を減らすことである。
- NGOの原則はイラクでは余り良く知られていない。
もっとも脆弱な人々やNGOを支援するという目的をもつ組織とそれ以外の目的をもつ企業や組織との間の境界線が明確でなくなって来ている。 しかし、NGOにとって、非暴力および「DO NO HARM」(危害を加えない)の概念は、医師が医師倫理綱領の宣誓をするのと同様に、NGO活動の鍵である。NCCIはもっとも脆弱な人々を保護する一方で、この原則が現場で推進されるよう立ち上がる。
このワークショップの目的は:
- 第1の目的:
- 暴力の停止を明確に表明すること。現在の緊張は受け入れがたいものであり、許容できない。
- 第2の目的:
- さまざまな層の代表に話し合う機会と場を提供すること。
- 第3の目的:
- 多様な試みを提示し、多様な組織や個人をつなげるための触媒となること。多くの活動が行われているが、活動の性質上、関係者の多くが孤立化され、他のアクターから切り離されていると感じている。この会合はそのような人々にとって他の人々と出会い、経験と考えを交換し合う開かれた場である。
現在進行中の多くの問題に応えるために、NGOは問題に先立って行動し、現場で最優先のニーズに応える柔軟性と迅速性を持つべきである。この性質が長所であると理解されるべきである。なぜなら必要な討議が大所高所のレベルで行われている間に、NGOは既に現場レベルで懸念事項や問題の解決に取り組んでいるからである。
NCCIワークショップおよび会合に関連するドキュメント類:
- 1.ワークショップ参加者の提案:
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http://www.ncciraq.org/article.php3?id_article=1052
ワークショップの成果は参加者の作り出したものであり、私たちはこれらの文書を作り出すために夜遅くまで働いたその努力に敬意を払うものである。この参加者はNGOコミュニティ内外のさまざまな代表者である。いくつかの提案は非常に実践的で、有用で、即効的な効果や結果が期待できる実行しやすい提案である。
一方、必ずしも全ての提案がNGOの活動に直接関わるものではなかった。このため統合化され、かつネットワーク化されたアプローチが必要である。同時にNGOはNGOが推進し、代表するものと、そうでないものの間を区別する必要がある。そのため、NCCIは必ずしも全ての提案を承認することはできないが、この機会にこれらの提案を共有したい。
- 2. 提案1.「暴力とたたかうイラクウィーク」の制定
- http://www.ncciraq.org/article.php3?id_article=1083
- 3. 提案2.「バグダッド平和協定」
- http://www.ncciraq.org/rubrique.php3?id_rubrique=276
- 4. 「南アフリカの平和協定の経験」
- http://www.ncciraq.org/article.php3?id_article=1086
- 5. 「会議の模様についての報道」(アラビア語)
- http://www.alsabaah.com/20060606/pdf/p27.pdf
http://www.peyamner.com/article.php? id=47982&lang=arabic
- その他の関連リンク2件
- http://www.ncciraq.org/rubrique.php3?id_rubrique=275
- http://www.ncciraq.org/rubrique.php3?id_rubrique=277
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