
「こだわり米屋さんが語る『農』と『食』」レポート
2006年4月19日開催 JVC広報インターン 青木 寛子
普段当たり前のようにして食べているお米。私達は自分達が食べているお米についてどれくらいのことを知っているでしょうか。私は今回の講座を聞く中で、恥ずかしながら初めて知ることだらけでした。
今回の講師である砂金健一さんは、金沢米店の店主です。もともとは学校で社会科を教える教師でした。そこから今の米屋さんへと移った背景には農家の人々との出会いがありました。そこは全て自給自足、必要な分しか売らないし作らないという農家でした。砂金さんはこのような農家の人々に触れて「『食べるもの』その向こうにあるものも含めて自給的にやっている農家と関わりたい」「米屋なら農家とずっと付き合える」と思い、米屋さんを始める決心をしたそうです。
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■砂金 健一さん
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■金沢米店
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「お米の味=土作り」と、砂金さんは講演の間何度も何度もおっしゃっていました。その理由を二つの例を挙げて説明してくださいました。
まず一つ目は千葉のお米。「千葉ぁ?」という人が殆どでしょう。千葉の合鴨農家では。合鴨農家というのは鴨を使って雑草を防ぎ、肥料を与える。鴨が水田を泳ぐことにより雑草も生えず稲がしっかりする。そこのお米を新潟産の高いこしひかりをいつも食べている人々に食べ比べてもらったところ全員一致で「千葉の方が美味しい!」と言ったそうです。
また、もう一つの例として長野のお米がありました。長野県では特A地区、A地区、B地区…というように地区によって格付けされているのですが、特A地区のお米とB地区のお米を食べ比べてみるとB地区のお米のほうが美味しかったそうです。
千葉の合鴨農家のお米にも長野のB地区のお米にも共通して言えることは、どちらも有機栽培で化学肥料を使ったことがなく、土づくりをしっかりしたお米であるということなのです。
また、土づくりをしっかりしたお米は悪天候にも病気にも、虫にも強いそうです。こうして考えてみると土づくりの重要さが実感できます。
「ベロメーター」というお話も印象的でした。お客さんの背景や好みによって美味しいと感じる味は違い、店は目指すお客さんにあった味や食感のものを売らなければいけないということです。様々な種類のお米の中から自分の気に入ったお米を選ぶには、食感で探すと良いのだそうです。砂金さんのお店では初めてのお客さんには好きな食感を聞いてその人にあったお米を選んであげるといいます。
「美味しいお米は高い」と思っていませんか?私は思っていました。しかしよく考えてみるとそれは間違いであることに気付きます。最近お米を自分で炊いたことのない子どもが多いですが、彼らはおなかが空くとコンビニでご飯を買います。その時に「高いなぁ」とは思わないでしょう。しかし金沢米店で売られている中で一番高い10キロ1万2千円の高級米でもお茶碗1杯80円なのです。そう考えてみるとコンビニのご飯はずいぶん高いですよね。
砂金さんに一通りお話ししていただいた後、お茶とミルキークイーンよいう玄米のおにぎりをいただきました。玄米おにぎりは甘くて香りもよく、もちもちとした中に玄米のプチプチとした感じが重なってとっても美味しかったです。
「お米の味=土作り」というお話を聞いた後に玄米おにぎりを食べて、私がいつも食べているお米とこんなにも違うものかと驚きました。食べる人の健康を考えて大切に作られたお米というのは、作っている人の愛情を感じられる気がします。今回の砂金さんのお話は、普段なかなか意識しづらい「食」について改めて考えるよい機会を与えてくださいました。
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