南スーダン通信: 2012年12月アーカイブ

エチオピア通信に続き、とあるお仕事で南スーダンに赴任しているすけるより現地の様子を不定期にお伝えして行きたいと思います。

初めて来た南スーダンの首都ジュバ。メインの道路はアスファルトで舗装されているものの、一歩脇に入ると舗装はなく場所によっては車が通過できないくらいデコボコだなぁ・・・?あれ?ん?あれれ?なんだこの違和感は・・・はっ!車が右側通行の右ハンドルではないか!

この違和感に対する各方面からの証言(プライバシー保護のためすりガラス越しに音声を変えてお送りいたします)


証言-1:JVCスタッフWさん
すけるさんの言う「右ハンドル、右車線」、私もジュバ到着時より「何か変だ・・」と思ってて発見したときには驚きました。思わず隣にいたスーダン事業担当のSさんに向かって叫びました。そして「あぁ、これが南スーダンなのね」とかなり偏った解釈をいたしました(笑)。しかし・・よくよく見ると、結構左ハンドルもまじってません?私の観察によると割合こそ低いものの日本のように「圧倒的に右ハンドル」という状態でもないように思われました。
Sさんは「え?そんなにめずらしい?」という反応でしたが「そら、めずらしいやろ!!!」




証言-2:JVCスタッフIさん
Wさんが言われた。「右ハンドル、右車線」そして「あぁ、これが南スーダンなのね」について、「へえ、南スーダンってヘンなところね?アタマおかしいんじゃない?」と思われてしまうと困るので、ここはひとつ弁護をさせていただきます。

ひとことで言えば、スーダンは元々右側通行の国ですが、南部のジュバ周辺は、左側通行を採用している東アフリカ(ケニア、ウガンダ)を経由されて輸入される右ハンドル中古車(日本車)が多数を占めるため、右ハンドル車が多くなっています。独立後も通行区分は変更されていないため、「右ハンドル、右車線」という形が続いています。

しかし、上記のように「右ハンドル車」はほぼ中古に限られるのであって、ジュバを席巻しているトヨタ・ランドクルーザーや日産パトロール(日産サファリ)をはじめ、左ハンドル車もフツーに走っています。Wさんが指摘する通りです。私はずっと左ハンドル車を運転していました。

ちなみに、「日本車の中古だから右ハンドル」という単純な図式ではありません。(話をややこしくするなって?)日本の中古車をアフリカなどに出荷する際には改造工場があり、例えばトヨタハイエースはミニバス用に運転席後部の座席を乗客がギッシリ座れる12シート

に改造します。右側通行の国に出荷する際には、運転席の位置を右から左に変更する改造も行うことができます。スーダン(北部)を走る日本の中古トヨタハイエースは、ちゃんと左側にハンドルがあります。私の推測では、ジュバの場合、ケニアのモンバサ(インド洋に面する主要貿易港。東アフリカ向け中古車の巨大集積地)経由で中古車が入ってくるので、東アフリカと同じ右ハンドルのままなのだと思います。

ちなみに、スーダンの北部とジュバとは、川や湿地帯、悪路に遮断されて陸路での往来は非現実的です。昔から物資輸送にはナイル川の水運が使われてきました。なので、陸上交通についてはジュバは東アフリカの影響圏に入ります。しかし、またもや話をややこしくしますが、南スーダンの中にあっても北部に近い諸地域、例えば第二の都市であるアッパーナイル州マラカルは、ジュバとは陸路で結ばれておらず(ナイル川の支流に橋がない)、ハルツームからは陸路で行くことができます。なので、マラカルのような地域では「左ハンドル」が多数を占めることになります。私が初めてマラカルに行った時、町を走る車がジュバと全然違うのに驚きました。日本の中古車が少なく、左ハンドルの韓国車が席巻していました。つまり、「右ハンドル、右車線」→「あぁ、これが南スーダンなのね」ではなく、「右ハンドル、右車線」→「あぁ、これがジュバなのね」ということになるでしょうか。


ふむふむ、なるほど。言われると確かに左ハンドル車も結構走っておりますなぁ。ちなみにジュバの教習車は右ハンドルでした。今度地方都市にいったらまたその地の車を見てみよう。

というよりもまさかハンドルひとつでここまで話が展開するとは!

※すけるさんのネット環境が悪いので、別のメンバーがメールを転載しています。

このアーカイブについて

このページには、2012年12月以降に書かれたブログ記事のうち南スーダン通信カテゴリに属しているものが含まれています。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

お問い合わせ

お問い合わせは、こちらまで。

jvcafricaあっとgmail.com

(あっとを@に変えてご利用ください)